「待避駅」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m編集の要約なし
1行目:
{{出典の明記|date=2012年11月}}
[[Fileファイル:Taroko waiting another one at Toucheng station.jpg|thumb|250px|right|タロコ号の待避]]
'''待避駅'''(たいひえき)とは、[[優等列車]]がより下位の種別の[[列車]]を追い越すための設備(待避設備)がある[[鉄道駅|駅]]である。待避する列車が入線する[[停車場|副本線]]を'''待避線'''という。
 
[[単線]]での対向列車のすれ違いの場合は「待避」ではなく「[[列車交換|交換]]」または「行違」と呼んで区別され、「[[列車交換|交換駅]](行違駅)」「[[列車交換|行き違い施設]]」という。<!--交換駅で待避が行われる例もあるが、待避駅と呼ぶことは少ない。また、[[複々線]]における事実上の追い越しが行われる駅も待避駅とは呼ばれない。-->
 
== 待避の種類 ==
21行目:
 
== 待避駅の構造 ==
[[Fileファイル:Station Track layout-1.png|thumb|250px|right|待避駅の構造([[プラットホーム#島式ホーム(2面4線)|2面4線]])]]
[[Fileファイル:Station Track layout-2.png|thumb|250px|right|待避駅の構造([[プラットホーム#相対式ホーム(2面2線)|新幹線型]])]]
待避線には通常[[プラットホーム]]が設置されるが、[[貨物列車]]や[[回送|回送列車]]用の待避線を設置する場合は、ホームが設けられない場合もある。
 
28行目:
複線で上下線ともに同一駅で向かい側に乗換可能な形の待避を行うためには原則的に[[プラットホーム|島式ホーム]]2面4線以上の設備が必要である。用地に余裕が無い場合や運転本数の少ない路線では2面3線の待避駅も多く見られるが、2面3線や折り返し列車がある場合には乗客が別ホームでの乗り換えが必要な場合があり、待避線を上下で共用(この場合の待避線を特に'''[[停車場#線名|中線]]'''という)する場合は上下列車が同時に待避できないなどの運用上の制約が発生する。鉄道評論家の[[川島令三]]は自著で、2面3線であり中線が両方向で使用可能な待避駅を「国鉄形配線」(および「JR形配線」)と呼んでいる。
 
2面3線であっても中線を上下両方向のホームで挟み込むような構造で擬似的な2面4線とし、同一方向の列車に同一ホームで乗車できるようになっている駅もある([[三宮駅#阪急電鉄・神戸高速鉄道(阪急三宮駅)|阪急三宮駅]]や[[新開地駅]]など)。ただし、あくまでも擬似的なものなので、運用上の制約は受けやすい。しかし、かつて[[岩本町駅]]で行われたように待避する列車が本線に停車し、速い列車が中線を走行することによって中線の占有時間を減らし、運用上の制約を軽減させることもできる。速い列車が停車・通過するための占有時間は、待避する列車が停車する占有時間よりも圧倒的に短いからである。
 
===通過追越駅===
通過待避においては、優等列車の通過線にホームを設置しない通過待避専用駅とすることにより建設費を安く出来できるが、列車ごとの乗継は不便になる。構造上は接続追越が可能な駅で行うことも多い。接続待避を前提に建設されたものの通過待避しか行われなくなった駅では、ホームの通過線側に柵やロープを設置していることもある。
 
[[新幹線]]の場合は駅における通過速度が高いため、利用客が列車が作る[[風]]に煽られないよう、多くの駅でホームが通過線に面さないように作られている。また、新幹線が通過する駅でも、地形上制約を受けて、新幹線がホームに面した線を通過する駅の場合、利用客が風の影響を受けない位置に安全柵を設けていて、車両の乗降時以外には入れないようになっている。