「リング (格闘技)」の版間の差分

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鬼山剣一 (会話 | 投稿記録)
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しかしながらプロレスのリングにおいては、ロープの本数は現在でも3本が主流である。
プロレスでは[[タッグマッチ]]や場外乱闘があるために、選手が試合中もリングを出入りすることが頻繁にあり、補助無しで出入りしやすい方がむしろ好ましいことと、[[ジャイアント馬場]]の「[[16文キック]]」に代表されるようなロープを利用した技が多数あり、ロープ本数が増えると間隔が狭くなって使いにくくなる技が存在するためである。例えば、ロープの間を抜けて場外の選手に飛び込み[[頭突き]]をする「トペ・スイシーダ」や、身体を水平にしてロープの間をくるりと回転する「[[佐山聡#得意技|フィンタ・デ・レギレテ]]」、あるいはその体勢からロープ際の選手に[[キック]]を放つ「619(シックス・ワン・ナイン)」等がその典型例である。
 
日本ではリングロープとして、[[ケーブル|ワイヤーロープ]]にゴムのカバーをかぶせたものを使用しているが、海外では[[木綿]]や[[麻_(繊維)|麻]]などのロープを使用している場合も多い。
 
[[デスマッチ]]の試合形式によってはロープを外したり、ロープの代わりに[[有刺鉄線]]を使用したりする場合、ロープに[[蛍光灯]]を[[輪ゴム]]で括り付ける場合もある。
事前にリングの大きさやロープの張りを良く確認しておかないと、試合中にアクシデントが起きるおそれが大きい。
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日本のプロレスのリングは一辺6.0から6.4メートルのサイズが主流となっており、一辺5.5メートル前後が主流の欧米より若干大きいものが使われている。ただし[[DRAGON GATE]]のように、会場のサイズによってリングの大きさを変える団体も存在する。女子団体では、一辺5.5メートルのリングが主に使用されている。[[道場]]やスポーツバーなどを兼ねた常設会場に設置されているリングについては、もっと小さい場合もある。
 
:ただし、[[アイスリボン]]では[[レッスル武闘館|道場兼常設会場]]ができる以前、[[市ヶ谷アイスボックス]]などでの興行においてはリングの代わりにユニエバーの青いマットが使用されていた。当然ロープはなく、コーナーポストも鉄柱の替わりに[[梯子|脚立]]が使われた。このほか、[[埼玉プロレス]]や[[阿佐ヶ谷]]ロフトの阿佐ヶ谷プロレス、[[タイ王国|タイ]]を拠点とする[[我闘雲舞]]など、資金面や会場サイズなどの都合でリングを使用しない興行もある。また、[[WWE]]やDRAGON GATEでは試合中リングが崩壊するアクシデントに見舞われ、後続の試合を残されたマットのみで行ったこともあった。[[DDTプロレスリング]]では街角や野外でリングはおろかマットも使用しない興行も行われている。
 
団体によって大きく異なるが、床は木の板(4〜5cmの厚み)で、その上に[[ゴム]]シート(2cmの厚み)、さらにその上にフェルト(2cmの厚み)などを敷き最後にキャンバスを敷いている。[[新日本プロレス]]では、[[2007年]]より[[スポンジ]]を追加したことが[[田口隆祐]]選手により公表されている<ref>新日本プロレスリング公式サイト - 真壁が『プロレス・アカデミー』で熱血人生相談! 田口がジュニアを、小島が「子どもとプロレス」を語った!!(報告) [http://www.njpw.co.jp/news/detail.php?nid=6589]</ref>。一部インディー系団体の場合、キャンバスの下に体操用のマットを敷いてこれらの代用としている場合もある。さらに土台の骨組みをサスペンション構造とし、スプリングを利かせて反発を大きくしている団体もある。これらの組み合わせによって、豪快な投げ技で大怪我をしないようにしている。アメリカの[[ROH]]では、まるで[[トランポリン]]のようにリングの床面が振動で上下する。逆にヨーロッパやメキシコでは、サスペンション構造になっていないことが多い上に、クッションも薄いとされる。[[異種格闘技戦]]など特殊な事情がある時には板の上に直接キャンバスを貼ることがあり、このような硬いマットでは投げ技に対して受身を充分にとらないと非常に危険である。