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'''皮'''(かわ)は[[生物]]の[[表面]]部分を覆っている[[組織 (生物学)|組織]]である。外部の[[環境]]から内部を保護する役割を立たす。
 
#[[動物]]の表皮。([[皮膚]])
#[[植物]]の樹皮。
 
また広義には[[単細胞生物]]の体を覆っているものも皮の一種であるが、こちらは[[細胞膜]]を参照して欲しい。
 
==概要==
皮は、外部の環境から生物内部を保護する部位で、その多くでは傷付いたり破損してもその一生のうちから見れば短い時間のうちに修復する能力がある。動物では[[角質]]や体毛といった、傷付いても全く問題とならない層があり、この部分が多少磨耗しても内部から再生される。植物であっても、表皮部分には多少傷付いても生命活動に支障がない層を持ち、必要がなくなれば剥落してしまうようにできている。また[[免疫]]の上では、これらの皮は異物の侵入を防ぐ働きをもつ。
 
また生きている生物の皮からは様々なものが[[分泌]]され、体表面の保護が行われている。
 
==植物の皮==
植物の多くは、表面に水分の蒸発を抑えるための層を持つ。これは部位によっても様々で、[[幹]]の部分は比較的強固なものが、[[枝]]の部分はやや薄く、葉の部分は[[光合成]]に必要な[[太陽光]]が透過するよう極めて薄い。
 
[[果実]]では、動物にその中身が狙われることから固い皮を持つものと、何らかの化学防衛(一種の[[毒]]や刺激物を含む)ものがある一方で、繁殖する([[種子]]を運搬させる)ため、目的の生物に食べられやすいよう目立つ色をするものなどもある。
 
===素材として===
木の皮でもよく知られた素材としては、[[コルク]]がある。この微小な多孔質構造を持つ皮は、弾力性があるため長らく様々に利用される便利な天然素材となり、2000年代に至っても独特の風合いの柔らかさなどから好まれている。
 
この他、[[サクラ]]などはその光沢ある風合いが好まれ、[[工芸品]]の素材などに利用される。動物の皮と比べると柔軟性が低いため素材としての利用し易さは劣るが、木の皮は種類によって何度でも剥いで利用することができるものもある。
 
その一方で果実の皮は[[食材]]などにも利用される。例えば[[ミカン]]の皮は干して[[陳皮]]という[[香辛料]]ないし[[漢方薬]]原料として利用されるし、[[リンゴ]]では[[紅茶]]の香り付けに使われアップルティーになる。ただしそれ以外にも直接的な食材として、実や種ではなく、皮のほうが主な食材となるものもある。
 
== 動物の表皮 ==
動物は外界と体内組織を遮蔽し、刺激から守るための組織を体表に持っている。これを'''表皮'''と呼び、あるいは単に'''皮'''と呼ぶ。これに対して[[肌]]は皮の組織の内で外界に接している部分のみを示す。
 
===素材として===
皮は生ものであるため、剥いだ状態で放置すると腐敗する。このため、[[皮革#なめし|なめし]]という工程を施すことにより、腐敗を防ぐ。また、なめし工程にはいくつかの種類があり、この工程を経ることによりもともとの皮よりも柔軟な仕上がりをえられるなめし方法もある。なめされた皮は[[皮革|革]]となり、もはや食用ではなく加工用の材料に供される。なお体毛ごと加工したものを[[毛皮]]という。
 
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[[Category:生物材料]]
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