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鍼の元は石器時代の古代中国において発明された。'''砭石'''(へんせき)もしくは石鍼(いしばり、石針とも書く)とよばれるこの鍼の元は主に膿などを破って出すのに使われた。これが後に動物の骨を用いて作られた骨針、竹でできた竹針(箴)、陶器の破片でできた陶針などになっていった。現在使われる金属の鍼は[[戦国時代 (中国)|戦国時代]]頃に作られ始めたといわれる。この鍼が[[黄河文明]]で発展した[[経絡]]の概念や臓腑学(ぞうふがく)、[[陰陽]]論(いんようろん)などと結びついて鍼治療が確立していく。[[黄帝内経]](こうていだいけい)と呼ばれる最古の中医学理論のテキストの中に、当時使われていた鍼を特徴で9つに分類した古代[[九鍼]]が紹介されている。(⇒詳細は[[鍼灸]]参照)
日本において鍼、[[灸]]、湯液などの[[伝統中国医学]]概念は[[遣隋使]]や[[遣唐使]]などによってもたらされた
世界においては1950年代ごろからフランスや東欧諸国などが中国へ鍼灸の勉強をするための留学生が訪れたりしている。[[アメリカ合衆国]]では[[1971年]]、[[リチャード・ニクソン|ニクソン]]大統領訪中の際に同行した[[ニューヨーク・タイムズ]]の記者が[[虫垂炎]]にかかり、手術をおこなった後の違和感や疼痛の改善のために鍼灸を受けたことが知られている。
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