「核分裂反応」の版間の差分

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核分裂生成物の中には中性子を良く吸収してしまう物質が含まれる。このような物質は、原子炉に蓄積して核分裂連鎖反応を阻害してしまうため、毒に例えて中性子毒あるいは単に毒物質と呼ばれる。原子炉を停止したり出力を変えた場合、放射性の毒物質の存在量は時間とともに変化するため、原子炉の挙動を不安定にしてしまう要因となる。
 
これらの崩壊速度は様々で、数秒から数ヶ月でほぼ崩壊しつくす短寿命の核種、100年単位の中寿命の核種、そして[[半減期]]すら20万年を超える長寿命の核種がある。放射性物質は基本的には[[平均寿命#.E7.B4.A0.E7.B2.92.E5.AD.90.E3.81.AE.E5.B9.B3.E5.9D.87.E5.AF.BF.E5.91.BD|寿命]](ここでは[[半減期]]とほぼ同義語と捉えて良い)が短いほど少量でも[[放射能]](単位:[[ベクレル]]など)が強いものの短期間ですぐに減衰するが、逆に長寿命であれば放射能は少量ならば弱い(大量にあれば当然強い)が、時間が経ってもなかなか減らないという性質を持っている。[[比放射能]]も参照せよ
 
短・中寿命核種は盛んに放射線を放って崩壊するため少量でも放射能が大きく、例えば[[1945年]]に[[原子爆弾]]で攻撃された[[広島市]]と[[長崎市]]では、[[被爆者]]だけでなく[[家族]]や知人の行方を捜すため[[爆心地]]周辺に後日立ち入った人々が重篤な[[放射線障害]]を受けている。