「大阪取引所」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
36行目:
市場第一部・市場第二部・新興企業向けの[[ジャスダック]]・[[日経225先物]]市場などがある。
 
諸[[藩]]の[[蔵屋敷]]があった[[江戸時代]]の[[大阪|大坂]]の米穀取引所を起源に、[[五代友厚]]らが発起人となって設立された大阪株式取引所が前身である。なお、[[堂島米会所]]で行われた帳簿上の差金の授受によって決済を行う「帳合米取引」が、'''世界で最初の[[商品先物取引|公設の商品先物取引]]と言われる'''。この伝統から、大阪株式取引所の草創期から帳合米取引をベースにした定期取引(および後の清算取引、現行法でいう[[先物取引]](futures)の方法にあたる)が行われており(終戦後、証券業界では証券取引法に基づく証券取引所開設の際に証券業界で清算取引の再開を求めていたが、[[GHQ]]により清算取引の禁止を求められた経緯もあり個別株式の先物取引の復活は今日に至るまで実現されてない)。又、大証は指数先物・オプション市場において重要な地位にあると言える。具体的には、日経225先物等、大証の株価指数先物の日本における取引シェアは約60%を占め、同オプション取引においてはほぼ100%を占めている。株券オプションにおいても、約85%のシェアを誇っている。又、[[1743年]]([[寛保]]3年)には、[[金相場会所]]が当地に移転し、[[1763年]]([[宝暦]]13年)には、[[幕府]]公認となった。さらに、正金銀の取引だけでなく堂島米市場を参考にした[[帳合取引]]も盛んであった。また、'''デリバティブ取引の売買高ランキング(2008年)では大証は世界15位'''であり、26位の[[東京金融取引所]]や33位の[[東京証券取引所]]などを抜いて日本では最も上位にあった<ref>[http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20090313ke04.htm 大証の08年デリバティブ、世界15位に]</ref>。しかし、世界的な金融危機の影響で、株式関連のデリバティブ取引が低迷したことを受け、2009年12月30日に公表された「平成21年売買状況(概算)」によると、2009年の取引金額は前年比37.5%減となり、金利・為替を主力とする国内の他取引所と比較して大きな影響を受けた<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/4569846/ 大阪証券取引所;今第3四半期の純利益49億円、主力商品の取引金額下回り特損増加、減益に] さくらフィナンシャルニュース=東京 2010年01月26日15時22分</ref>。
 
[[上場投資信託]](ETF)の上場にも意欲的で、日本で初めて株式以外の商品を対象にした金ETFを、2007年8月10日に上場し、同年10月23日には、[[上海証券取引所]]に上場している主要50銘柄の株価で算出する上証50指数に連動する海外[[株価指数]]連動型ETFを上場した。海外の株価指数に連動するETFの日本国内上場はこの例が最初となる。