「猪野健治」の版間の差分

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=== 概説 ===
[[松岡正剛]]をして「日本で唯一の日本人の手によるやくざ通史」と呼ばしめた古典的名著。[[1973年]]に[[三笠書房]]から発売され、[[1993年]]に[[現代書館]]で復刊、[[1999年]]には[[筑摩書房]]から文庫版が発売されている。
 
(※この言葉には釈注が必要であり「やくざ」像へのアプローチとして、正史よりの照射というべき「①[[地方史]]」、[[社会病理集団]]に対する「②批評」、そして③[[任侠史]]がある。松岡は具体的には言及していないが傾向として①は[[長谷川昇]]の「博徒と自由民権」を②として本書を挙げている。③の世界はフィクション(歴史への批判ではなく物言わぬ者達の情念)と重なる為、作家として長谷川伸を挙げている。この長谷川の門下の増田知哉の「清水次郎長とその周辺」、彼の盟友であった藤田五郎の「任侠百年史」こそ日本で唯一の日本人の手によるやくざ通史であろう)については碩学の松岡が知らないとは思えないがあえて「言及していない」。漆黒の空に輝く暗黒の星について見ない辺りがハイプロウな批評家としての松岡の姿勢であろう。)
 
=== 目次 ===