削除された内容 追加された内容
Makecat-bot (会話 | 投稿記録)
m r2.7.3) (ロボットによる: th:ชนชั้นทางสังคมを追加
編集の要約なし
85行目:
==== 現況 ====
日本では、[[日本国憲法第14条|憲法第14条]]が[[法の下の平等]]を規定しており、[[皇族]](一部除く)を例外として、[[国民]]の間には世襲的な特権階級は存在しないとされている。
しかしながら、いくつかの要素が組み合わさることにより社会的に序列づけることはおこなわれている。そのもっとも代表的なものは[[学歴]]による序列意識である。それは大卒・高卒といった異種間の教育程度には限定されるものではなく、出身[[大学]]名による整然とした上下意識である。日本においては、出身大学名は[[就職]]や[[結婚]]と言った人生の節目において必ず重視されており、20代にいったん確定してしまえば、一生において容易に変えられる性質のものではない。一部の有名大学出身者はたとえ現在の境遇がさほどのものでなくても、一種の[[学歴貴族]]として必ず一目置かれるほどのものがある。そういう意味では日本人の出身大学名は最も普遍的な社会タイトルとして機能しているといえる。
 
現在では廃止されている被差別部落や旧[[華族]]といった歴史的な階級も、慣習として一定の根拠をもち社会に根強く残っていたが、地域間の移住や社会階層の変動とともにその名残りも薄れる傾向にある。
 
==== 職階など ====
なお、いわゆる階級とはことなるが、各種の職位・職階が組織内部はもちろん、一般社会にあっても一定の権威を持つことがある。たとえば、[[首長]]や[[議員]]などの政治家、学校長や[[税務署長]]などの公職者、[[武道]]・[[華道]]や[[囲碁]]・[[将棋]]などの技能称号、[[宗派]]内の高位の位階にある[[僧侶]]、[[芸能]]・[[スポーツ]]・[[叙勲]]などの各種の[[賞]]の受賞者、および[[人間国宝]]などの公的な認定制度を受けた者が広く社会の尊敬の対象とされる傾向があり、これが一種の階級として慣例的に通用する場合がある。ただし、これは名士としての扱いであり、席順、挨拶の順番、敬称や組織内部での発言力の序列程度で普遍的な区別・差別とは繋がらなく、直接的な世襲は行われない。しかし、家元や[[大学]]といった閉鎖された組織内においては、称号(または職名)が絶対的となる場合もあり、一部の人間は外部に対しても権威を振りかざす場合も存在する(これは本人の人格によるものであるが、制度・組織の脆弱性とも言える)。