「平衛之」の版間の差分

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*平衛之が金沢で働き、その後酔って帰宅する時、平衛之の娘が迎えに来た。娘の背に平衛之が乗ると、娘の手は丸くて毛が生えていた。平衛之は娘が実は化け物であるとして、背から降り道ばたの大石にぶつけて殺してしまった。家に帰ると娘がいたが、大石の近くに戻ると同じ娘がいる。どちらの娘が本物か迷っているうちに朝になり、朝日がさすと殺された娘は古タヌキの正体を現した。
 
*当時の農家は朝早くから起きて、ワラを打ち縄を作った。ところが、平衛之の家だけは朝からワラ打ちの音がしなかった。これを疑問に思った近所の人が平衛之に「オレは1丸(70mの12倍)作ったが、お前はいくら作った?」と聞くと、平衛之は「7丸は作った」と答えた。平衛之の家に行き確かめると、7丸の以上の縄があった。平衛之は力が強いので、ワラを打たないで縄を作ることができるという。人々は皆、神業の鬼平之とばかりおどろいたという。
 
*平衛之が10歳くらいのときに、若い女の人から子どものお守りを頼まれた。若い女は直ぐ来ると言ったが、なかなか帰って来ない。平衛之は「絶対に下に置かないぞ」と汗を流しながら我慢していた。夜明けになると平衛之は、力が何倍にもなったという。