「転移RNA」の版間の差分

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:L字型の短い側に相当する。一次構造上の両末端が対合しているが、ゆらぎ塩基対を含む場合がある。5'末端は[[リン酸基]]を持つ。3'末端側はCCAの3塩基が突出し、末端の[[アデノシン]]残基にアミノ酸が共有結合する。CCA配列は殆どの[[真正細菌]]ではtRNA本体と同様に遺伝子から転写されるが、[[真核生物]]と[[古細菌]]においては転写後にCCA付加酵素によって付加される。古細菌ではクラスI-CCA付加酵素、真核生物(と一部の真正細菌)ではクラスII-CCA付加酵素によって行われる。
;Dアーム
:L字型の長い側の基部に相当し、アンチコドンアームに対して上流側のステムループである。Dループ-Tループの相互作用は三次構造形成に重要である。[[アミノアシルtRNAシンセテース合成酵素]]によって認識される部位だと考えられている{{要出典|date=2009年3月}}。[[修飾塩基]]として[[ジヒドロウリジン]](D)を含むことが多い。
;アンチコドンアーム
:L字型の長い側の先端に相当するステムループであり、ループ中に[[コドン]]と対合するアンチコドンが存在する。アンチコドンの1文字目には様々な修飾塩基が見られ、コドン認識に重要な役割を担っている。アンチコドンの3'側に隣接する37位も頻繁に修飾を受ける。
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==アミノアシル化==
tRNAの3'末端にあるCCAの[[アデノシン]]残基には、tRNAごとに特定のアミノ酸が結合してアミノアシルtRNAとなる。この反応をアミノアシル化といい、[[アミノアシルtRNAシンセテース合成酵素]]によって触媒される。通常はアミノ酸ごとに1種類のアミノアシルtRNAシンセテースが存在しており、アンチコドンが異なる複数のtRNAを1種の酵素が認識してアミノアシル化を触媒している。コドンとアミノ酸の正確な対応には、tRNAとアミノアシルtRNAシンセテースの特異的な相互作用が必須となる。この対応関係はアンチコドンだけを認識して決定しているわけではないらしい。
 
==tRNA遺伝子==