「コマンド部隊」の版間の差分

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[[ドイツ]]ではコマンドに苦しみ[[ヒトラー]]がコマンドを軍人ではなくテロリストとして即処刑する[[コマンド処刑命令]]を発令する。一方で[[オットー・スコルツェニー]]を重用し[[SSフリーデンタール駆逐戦隊]]を創設するなど特殊部隊にも力を入れた。<ref>{{Harvnb|白石光|2008|pp=9-10}}</ref>
 
しかし、現地指揮官に事実上作戦の全権をゆだね、きわめて大きな自由裁量権を与えるコマンド部隊は、将兵に、というより国民すべてに絶対的な統制を敷き絶対的な服従を要求していたナチスドイツの国是そのものに反する存在であり、ドイツ軍特殊部隊の拡充や活動には大幅な制限が加えられ、米英軍コマンド部隊ほどの活躍は見られなかった(フリーデンタール駆逐戦隊も、スコルツェニーの私兵程度の存在で終わった)

また、大日本帝国やソ連といった他の全体主義国家においてもコマンド部隊の設立必要性試行認識されていたが、やはりその規模や活動は主に指揮統率面で制限され、有効な運用をされていない。
 
第二次大戦後、特に[[ヴェトナム戦争]]以後は、少数の将兵からなる小さな戦闘単位の現地指揮官に大幅な自由裁量権を与える運用が一般化し、いわば「軍全体のコマンド部隊化」が進んでいる。また、各国でさらなる少数精鋭として特殊部隊や[[緊急展開部隊]]が編成されている。