「女教皇」の版間の差分
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'''女教皇'''(おんなきょうこう、じょきょうこう、''The High Priestess'')は、[[タロット]]の[[大アルカナ]]に属するカードの1枚。カード番号は「[[2]]」。'''高等女司祭'''(こうとうおんなしさい)や'''女司祭長'''(おんなしさいちょう)と呼ばれることもある。
== カードの
絵に描かれている人物は伝説上の人物・[[女教皇ヨハンナ]]をモチーフとすると言われる。[[カトリック教会]]では女性が[[司祭]]以上の職に就くことを認めていないため、カトリックの世界では現実には有り得ないものとして扱われる「女教皇」はしばしば「反[[ローマ教皇]]」の象徴とされる。[[ウェイト版タロット]]の黒い柱にある「B」は「'''ボアズ''' (Boaz)」と読み、闇を意味する。また、白い柱にある「J」は「'''ヤヒン''' (Jachin)」と読み、光を意味する。それぞれ[[エルサレム神殿]]にあったとされる同名の柱に由来するイメージである。▼
[[マルセイユ版タロット|マルセイユ版]]に描かれる「女教皇」は同版の「[[教皇 (タロット)|教皇]]」と同じような被り物([[教皇冠]])を頭に乗せ、この女性が最も高い位の人物であることを表す。被り物の内側から頭全体を覆う白い[[ベール (服飾)|ベール]]から、この女性が[[修道女]]あるいは[[尼]]といった聖職に就いていることを示し、同時に[[処女]]であることを表現している。女性の持つ書物は[[トーラー|トーラ]]の書であると解釈されるのが一般的であり「高度な知識や学問の象徴」とされる。[[マルセイユ版タロット|マルセイユ版]]では、描かれる書物が観る者の側に開かれ、その知識を授けようとしている構図なのに対し、[[ウェイト版タロット|ウェイト版]]ではベールで半分隠れている。これは「宇宙の真理というものは、人間には容易に理解できない」事を意味する。▼
;正位置の意味
:知性、平常心、洞察力、客観性、優しさ、自立心、理解力、繊細、清純、独身女性。
;逆位置の意味
:激情、無神経、我が儘、不安定、プライドが高い、神経質、ヒステリー。
[[アーサー・エドワード・ウェイト]]の[[タロット図解]]における解説では「秘密・神秘・英知」を意味するとされる。
== カバラとの関係 ==
[[ヘブライ文字]]はギーメル(ג)、ただし複数の異説がある。「黄金の夜明け団」の説ではケテルとティファレトのセフィラを結合する経に関連付けられている。
== 占星術との対応 ==
*星座:[[エトワール舟黎]]は「[[処女宮]]」とするがこれは[[C・C・ザイン]]と同説である。他に海外では[[金牛宮]]、[[巨蟹宮]]の説もある。
*惑星:「[[黄金の夜明け団]]」では「[[月]]」とするがこれはそれ以前からの古い説を踏襲したものである。日本の[[辛島宜夫]]は「[[水星]]」を主とした上で「月」も加えた。他に『[[形成の書]]』に基づいて「[[土星]]」とする説がある。
== 寓画の解釈 ==
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== 外部リンク ==
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