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'''カバラ'''('''קַבָּלָה qabbalah, Kabbala, Cabbala''')、'''カバラー'''とは、[[ユダヤ教]]の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う[[神秘主義思想]]である。独特の宇宙観を持っていることから、しばしば[[仏教]]の神秘思想である[[密教]]との類似性を指摘されることがある。
 
カバラーは[[ヘブライ語]]の動詞キッベール「受け入れる」「伝承する」の名詞形で、「受け入れ」「伝承」を意味する。カバラーが登場する以前の[[ゲオニーム]]時代には、単に[[口伝律法]]を指す言葉として用いられた。したがって、その後ユダヤ教神秘主義を指す呼称となった際にも、個人が独自に体得した神秘思想というよりは、神から伝授された知恵、あるいは師が弟子に伝承した神秘という意味で用いられることになる。
カバラーはユダヤ教の伝統に忠実な側面を持とうとしたという点において、他の宗教の神秘主義とは異なる。本来のカバラーは、ユダヤ教の律法を遵守すること、あるいは神から律法の真意を学ぶことを目的とした。したがって、正統的なユダヤ教との親和性を持っていた時期もあったため、必ずしも秘教的な神秘思想とは言えない。しかし、[[キリスト教]]の神秘家に採り入れられるようになると、ユダヤ教の伝統からは乖離した極めて個人的な[[神秘体験]]の追究の手段として用いられることになる。