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[[ファイル:Mother-of-the-Lake.jpg|thumb|トリニダードのピッチ湖]]
'''ピッチ湖'''(ピッチこ、Pitch Lake)は、[[トリニダード・トバゴ]]の[[トリニダード島]]ラ・ブレアにある世界最大の天然[[アスファルト湖]]である。広さが40ha、深さ75mである。[[1595年]]に[[イギリス]]の[[ウォルター・ローリー]]卿が発見した。卿はアスファルトを船の[[コーキング]]材として使った。[[ピッチ]]は[[天然アスファルト]]のうち比較的固体に近いものを指し、混同して使われる[[タール]]という言葉は比較的流動性が高いものを指す。いずれも石油が変化したもので、石炭乾留で得られる[[コールタール]]とは異なる
 
湖の成因は[[地質学]]的に、深部の[[断層]]を通って地表に現れた[[石油]]の軽質分が蒸発し、重いアスファルトが残ったと説明される。原住民の伝説では、戦いに勝った部族が先祖の精神が宿る[[ハチドリ]]を食べてしまったことで神が怒り、地面から汚いピッチを噴出させ、村を飲み込ませたと言う。湖からは[[マンモス]]など[[先史時代]]の動物遺骸が見つかり、巨大な[[ナマケモノ]]の牙と考えられていた。