「第17族元素」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Trvbot (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
24行目:
| style="background-color: #ff9" | {{small|{{color|red|117}}}} <br />[[ウンウンセプチウム|Uus]]
|}
'''第17族元素'''(だいじゅうななぞくげんそ)は[[周期表]]において第17族に属する[[元素]]の総称。[[フッ素]]・[[塩素]]・[[臭素]]・[[ヨウ素]]・[[アスタチン]]・[[ウンウンセプチウム]]がこれに分類される。'''ハロゲン'''とも呼ばれる。ただしアスタチンは半減期の長いものでも数時間であるため、その化学的性質はヨウ素よりやや陽性が高いことがわかっている程度である。
 
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素は性質がよく似ており、[[アルカリ金属]]あるいは[[アルカリ土類金属]]と典型的な[[酸と塩基#酸塩基反応|塩]]を形成するので、これら元素からなる元素族を[[ギリシャ語]]の 塩 ''alos'' と、作る ''gennao'' を合わせ「塩を作るもの」という意味の'''ハロゲン''' (halogen) と、[[18世紀]][[フランス]]で命名された。これらの任意の元素を表すために[[化学式]]中ではしばしば '''X''' と表記される。任意のハロゲン単体を '''X<sub>2</sub>''' と表す。
89行目:
フッ化水素酸以外のハロゲン化水素は水中では完全[[電離]]するものの、その分子自体はそれほど強い極性物質ではない。そして塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素の水溶液は完全電離して強酸性を示し、酸の強度は HCl &lt; HBr &lt; HI の順である。
 
それに対して液化フッ化水素は水に相当する誘電率と相対的に高い沸点を持ち、[[水素結合]]を形成する極性物質である点で特徴的である。また、希薄溶液であってもフッ化水素は水中で完全電離しない。これは[[イオン半径]]の小さなものほど[[水素イオン]]との間の[[静電気力]]が強くなり、結合が強くなるためである。
 
== 酸化物・オキソ酸 ==
フッ素以外のハロゲン元素については[[酸化数]]として I, III, (IV,) V, VII のいずれかをとり、種々の酸化物と[[オキソ酸]]を形成する。しかし、フッ素は酸化数として -I しか取りえず他のハロゲン元素とは化学的性質が異なる面を持つ。フッ素と酸素の化合物はフッ素酸化物と呼ぶよりは酸素のフッ化物と呼ぶのが適当な性質を有し、いわゆるオキソ酸の構造をもつ物質は HOF ([[次亜フッ素酸]])以外形成しない。
 
ハロゲン元素の酸化物を次に示す。