「亜熱帯高圧帯」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2012年10月}}
[[File:Earth Eastern Hemisphere.jpg|thumb|right|220px|中央よりやや上が北半球の亜熱帯高圧帯。左側の北アフリカ上空は雲が無く、中央のインド付近はモンスーンのため雲が多い。]]
'''亜熱帯高圧帯'''(あねったいこうあつたい、[[英語]]:Horse Latitudes、Subtropical High)とは、緯度20–30度付近の地域に形成され、年間を通じて存在する高気圧。'''亜熱帯高気圧'''(あねったいこうきあつ)、'''中緯度高圧帯'''(ちゅういどこうあつたい)とも呼ばれる。
 
[[日本]]の夏の気候に大きく影響する[[太平洋高気圧|北太平洋高気圧]]もそのひとつである。北大西洋における[[アゾレス高気圧]]、南大西洋における[[セントヘレナ高気圧]]、南インド洋における[[マスカリン高気圧]]、南太平洋における[[南太平洋高気圧]]も、それぞれ亜熱帯高気圧である。
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亜熱帯高圧帯は、[[赤道]]上で生じた上昇気流により大気上層に上昇した空気が[[コリオリの力]]の影響で緯度30度付近で溜まり下降気流となって形成される([[ハドレー循環]])。下降気流は高温で乾燥するため、亜熱帯高圧帯のもとには[[砂漠]]が形成される。代表例が、[[サハラ砂漠]]である。
 
季節とともに[[太陽]]の照らす地域が移動すると亜熱帯高圧帯も南北に移動し、これによって夏にのみ亜熱帯高圧帯にかかる地域は[[地中海性気候]]となる。逆に冬にのみ亜熱帯高圧帯にかかる地域は、雨季と乾季がはっきりした[[サバナ気候]]や[[ステップ気候]]となる。[[砂漠気候]]の多くは年中、亜熱帯高圧帯に支配されている。ただし、全ての砂漠が、亜熱帯高圧帯によって形成されているのではない。[[ゴビ砂漠]]や[[タクラマカン砂漠]]などの[[雨陰砂漠]]は、湿った空気が山脈にさえぎられることが原因となっている。これらの砂漠は亜熱帯高圧帯に入らないので、仮に山脈がないとすると、砂漠になっていなかったと考えられる。
 
{{大気循環}}