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|[[鉄]]-54の半減期
|}
 
現代の[[物理学]]から考えられる非常に長い時間スケールの物理過程について以下にまとめる。なお、全ての事象の前提として、我々の[[宇宙]]が[[開いた宇宙]]である、すなわち宇宙膨張が永遠に続くことを仮定している。
 
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;10<sup>14</sup> 年
:軽い[[恒星]]が冷却するまでの時間。恒星は質量が軽い星ほど寿命が長い。最も軽い恒星の質量は[[太陽質量]]の約0.08倍で、このような星は[[赤色矮星]]と呼ばれる。この質量の赤色矮星の寿命は約14兆年(1.4 x 10<sup>13</sup>年)と推定されている。[[核融合]]の燃料となる[[水素]]を使い尽くした赤色矮星は[[白色矮星]]となり、[[熱放射]]を出しながら背景の宇宙と[[熱平衡]]に達するまで冷却していく。また、現在の宇宙の[[銀河]]で起こっている星形成は、星の材料となるガス雲が次第に減るために10<sup>13</sup>~10〜10<sup>14</sup>年後には起こらなくなると考えられている。よって最後のガス雲から生まれた最も軽量の赤色矮星は約 2 x 10<sup>14</sup> 年後には冷え切ってしまうと考えられる。
;10<sup>15</sup> 年
:[[惑星]]が公転軌道から外れるまでの時間。2つの恒星が互いに近接遭遇を起こすと、恒星が従えていた惑星系の惑星は軌道を乱され、母星から飛び出す可能性がある。このような現象が起こる時間スケールがこの程度の時間である。母星に近い軌道を回る惑星ほど、このような近接遭遇で飛び出す確率は小さい。