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蜂谷 (会話 | 投稿記録)
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== 感染から発症後までの全体的な流れ ==
=== 感染の過程 ===
;微生物病原体の生体への侵入
:生体(いわゆる宿主)内の本来は無菌であるべき部位に微生物病原体(いわゆる寄生体)が侵入する。病原体や宿主によって感染が生じる場所(感染部位)は限られており、感染が起きるためには、病原体が特定の入り口(侵入門戸)から特定の[[感染経路]](侵入経路)を経て、感染部位に充分な数だけ到達する必要がある。例えば、[[食中毒]]の原因の一つである[[サルモネラ|サルモネラ菌]]は、手から食物などを介して口(=侵入門戸)に入り、そこから消化管(=侵入経路)を通る過程で唾液などに含まれる殺菌成分や食道粘膜の白血球、胃液など、生体の持つさまざまな[[生体防御機構]]による攻撃を逃れて、感染部位である[[消化器|腸管]]のM細胞に到達、その後、粘膜を経由し血流へ入り、全身感染する<ref>矢野郁也(編集)、熊沢義雄(編集)、内山竹彦(編集)、『病原微生物学』、75ページ、東京化学同人、2002年11月</ref>。
;微生物病原体の生体への定着・寄生
:宿主はその微生物病原体を排除しようと試みるが、その排除が働かないまたは追いつかなくて定着が持続する。または、宿主が故意に排除せず、宿主と寄生体の共存状態になる。この時点の状態を「寄生」という。宿主と寄生体の関係は宿主=寄生体として成立している。臨床医学的には、この時点を'''保菌'''(いずれも英:colonization)と呼んでいる。例えば、常在細菌が生体に寄生した状態は、生体の病原性のある微生物の増殖を阻止するなど、生体にもメリットがある<ref name=sim42>東匡伸、小熊惠二、『シンプル微生物学』、42ページ、南江堂;改訂第3版、2000年10月</ref>。
 
=== 発症までの過程 ===