「アクティベーション」の版間の差分

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:例:ソフトウェアの'''シリアル番号「1234-5678-9012」'''、'''ハッシュ値「1234567890abcdef」'''のパソコンで先に認証されたと仮定した場合、メーカー側から見ると「シリアル番号「1234-5678-9012」のソフトは、ハッシュ値「1234567890abcdef」のパソコンにインストールされた」ことを確認でき、初回の認証が行われる。これが第三者に渡り、ハッシュ値「567890abcdef1234」のパソコンで認証を試みた場合「シリアル番号「1234-5678-9012」が2台目のパソコンで使い回されている」という情報を取得することになるため、'''ハッシュ値「567890abcdef1234」のパソコンに対する認証は拒絶される'''。
 
インストール後、すぐインターネットへ接続できない場合もあることに配慮し、電話やFAX、メール(PC、[[携帯電話]])による認証も受け付け、またはインストール後短期間だけ通常通り使用できるよう猶予しているところもある(期を過ぎると認証しない限り以外の機能が使用できなくなる)。これにより、初回に導入された環境が正式なライセンス保持者と見なし、この情報と異なる環境下で動作させる、いわゆる正規のユーザーおよび環境下以外の第三者などに不正に渡ってしまったソフトウェアを利用されるのを防ぐことができ、結果として不正コピーおよび中古の転売も不可能にすることができるシステムである。
 
[[デスクトップパソコン|デスクトップ]]・[[ノートパソコン|ノートPC]]など複数台のパソコンを所有するユーザーの利便性を考慮し、メーカーによっては「1ライセンスにつき、2台~数台までのPCにインストール」を許可しているものもある。その場合はOSやハードウェアの構成が異なっても規定の台数分まで認証を受け付けるが、ライセンス契約上、使用可能なユーザーは1名(または1世帯・1法人)に限定されることが多い(たとえば「AのデスクトップPC」と「BのノートPC」へインストールすることは「A」「B」の2名で使用することになるため、ライセンス契約に違反する)。
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メーカー側の事情により、サポートの打ち切りを余儀なくされたり、メーカーの倒産・経営危機などで窓口そのものが消失した場合に、認証を受けられず製品が利用できなくなる可能性もあるが、当該の製品の発売から一定期間の経過後、認証を行わないよう修正するファイルをウェブサイトで配信し、ユーザーにインストールさせることで対応する場合がある(一部のアダルトゲームで導入されている)。
 
例えば[[アドビシステムズ]](Adobe)ではアクティベーション機構の停止を余儀なくされた場合、製品を''アクティベーションを要としないものに変更する修正ファイルを配布する''ことを約束している<ref>事例として、2012年12月13日に[http://www.adobe.com/jp/downloads/cs2_downloads/ 「Adobe® Creative Suite® 2 製品および Adobe® Acrobat® 7のアクティベーションサーバーに関するお知らせ」]において、[[Adobe Creative Suite|Creative Suite 2(CS2)]]と[[Adobe Acrobat|Acrobat 7]]のアクティベーションサーバーを停止したとアナウンスしたため、同製品の正規ライセンスを所有しているユーザーを対象にアクティベーションを不要としたバージョンを公開し始めた(なお、同サイトにおいて「正規ライセンスのないユーザーが利用するとライセンス違反になる」と警告している)。</ref>が、必ずしも全メーカーの製品でそういったサポートを受けられるとは限らない。
 
さらに、(疑義は生じるものの)[[ソフトウェア利用許諾契約]]の中にメーカー側が一方的に使用者の権利を[[消尽]]できる旨の条項が組み込まれていることが多く、これを準用すればアクティベーションを終了することも厳密には可能となる。