「ダイラタンシー」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2011年7月}}
'''ダイラタンシー'''({{lang-en-short|dilatancy}})とは、ある種の[[混合物]]の示す、小さい[[剪断応力]]には[[液体]]のように振る舞うのに、大きい剪断応力には[[固体]]のように振る舞う性質である。この現象が起こる物体を'''ダイラタント流体'''あるいは'''ダイラタンシー流体'''と言い、[[非ニュートン流体]]の一種である。
 
[[イギリス]]の物理学者の[[オズボーン・レイノルズ]]がこの現象を発見し、英語で「膨らむ」を意味する「{{en|dilatancy}}」が語源である。また、「'''レイノルズ'''」という別称がある。
 
== 原理 ==
ダイラタント流体は一般に、液体と固体[[粒子]]の混合物である。<!-- ダイラタント流体は[[粒子]]が小さいため ← 粒子の大きさが現象に関連するのか要出典 -->力を加えて粒子が密集すると粒子の間の隙間が小さくなり、強度が増し固体になる。しかし力を加えるのを止めると再び粒子の間の隙間が広がり、元の液体に戻る。
 
== 語源 ==
[[イギリス]]の物理学者の[[オズボーン・レイノルズ]]がこの現象を発見し、英語で「膨らむ」を意味する「dilatancy」が語源である。また、「'''レイノルズ'''」という別称がある。
 
== 代表的な例 ==
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=== ウーブレック ===
'''{{仮リンク|ウーブレック|en|Non-Newtonian fluid#Oobleck}}'''とは、およそ水1:片栗粉1の水溶き[[片栗粉]]である。{{要出典範囲|防弾チョッキに応用されている。|date=2013年5月4日 (土) 16:32 (UTC)}}
 
;作り方
:[[水]]に[[片栗粉]]<ref>[[暗殺教室]]第4巻にて、実際に[[殺せんせー]]が実演を行っており、またこの現象が最新の防弾チョッキに応用されている旨が記述されている。</ref>か[[コーンスターチ]]を入れて、しばらく混ぜる。うまく水の量を調節すると、その液体を握ると固体のようになり、手の中で硬くなるし握り潰せばヒビが入るようになる。しかし握るのを止めると再び液体状になり、指の間から流れ落ちる。これが、最も一般的な作り方である。また[[炭酸カルシウム]]と[[ベンゼン]]と[[デンプン]]を混ぜても作れるが[[ベンゼン]]は有毒で燃焼性が高く危険なので、通常の実験で行うのは止めたほうがよい。
 
== 流体の構造 ==
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なお、[[片栗粉]](古くは[[カタクリ]]という植物の根の粉末だが、今日では[[ジャガイモ]]から製される)や[[コーンスターチ]]の澱粉はグルコースの繊維である[[アミロース]]と分岐点を多く含む[[アミロペクチン]]からなる。糸鞠状になるが、分岐点があるので粒子は一様ではなく、でこぼこになると想像され、最密充填で配列することは困難ではないかと思われる。{{要出典|date=2009年7月}}
 
<!--== 脚注 ==
{{Reflist}}
-->
 
== 関連項目 ==
* [[スラリー]]