「新弟子検査」の版間の差分

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以前に、身長が足りず不合格になった[[大受久晃|大受]]や[[舞の海秀平|舞の海]]は頭に[[シリコーン]]を埋めて身長を高くして合格(現在では健康への悪影響を危惧して禁止されている)、そして舞の海がきっかけで幕下付出適用者の体格基準が廃止された。また、兄弟子に頭を殴ってもらい[[こぶ]]を作ったり、床山にすき油で髪を高く盛り上げてもらい受検する者も多くいた(舞の海も検査当時は「兄弟子にお願いして頭を殴ってもらいこぶを作り、[[床山]]さんにお願いして髪を固めてもらった」と答えている)。過去には髪の中に[[コルク]]を隠して受けた新弟子もいるが、検査担当の親方に見つかってしまい不正行為で不合格になった(翌場所は髪を持ち上げる方法で合格)。さらに、髪を盛り上げても基準に届かないため苦肉の策としてかかとを大きく浮かす形で背伸びを敢行し合格を果たした受検者もいる。また体重不足の新弟子が大量に水を飲んで体重計に飛び乗るのは昔から多用される方法である。
 
一時期1956年から57年にかけて、体格基準に満たない新弟子を[['''自費養成力士]]'''として初土俵を踏ませることが認められた時期があった。これは理由不明な幕下昇進か、再検査合格を条件としたものだったすぐに廃止されている。これを適用された数少ない力士の中に[[北の富士勝昭|北の富士]]や[[浅瀬川健次]]がいる。またそれ以前から親方が体格不足の新弟子に対し目溢しで合格の判を押すことはよくあることで、特に自分の弟子の検査を担当する時には多かった。体重不足の新弟子に対し、検査担当の親方がこっそり[[体重計]]に足を乗せた例もある。
 
2008年11月場所以降は[[厚生労働省]]の指導により外国出身力士に対して初土俵前に興行ビザの取得が義務付けられたため、外国出身力士の初土俵は新弟子検査の翌場所となる。この場合は新弟子検査に合格してから初土俵までの期間は在位場所数には含まれない。興行ビザ取得後に初土俵を踏むように変更された後の初めての受検者は[[東龍強|東龍]]と[[貴ノ岩義司|貴ノ岩]](共に2008年11月の新弟子検査を受検)である。