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[[ファイル:Going barrel.png|thumb|時計のぜんまいばねを格納している香箱の断面図]]
[[ファイル:Watch automatic mainspring.jpg|thumb|自動巻き時計のぜんまいばね。左端はしっかり固定されているわけではなく、完全に巻くと滑るようになっている。]]
'''ぜんまいばね'''(発条)は、[[弾性]]の高い素材を渦巻状に巻いた[[機械要素]]で、巻かれた渦巻きが、元に戻ろうとする力を機械装置の動力源として利用する[[ばね]]の一種。[[山菜]]の[[ゼンマイ]]に形が似ていることからこの名がついた。[[渦巻き]]状であり'''渦巻ばね'''とも言われる。'''ばね'''を省略し、単に'''ぜんまい'''と呼ぶこともある。
 
渦巻状の一方向巻き板バネのみを指して[[スルメ]]と言う場合があるが、これは他の方式・形状発条バネぜんまいばねが存在したことと、イカスルメを焼いたときにまることからきていの連想である。
 
== 利用 ==
ぜんまいばねは板状の金属などその面方向に巻き込んだもので、その中心軸を巻き込むことで面に対する横方向の変化を与える。力を出すときはこれが伸びる方向に変形するから、軸を回転させることができる。
 
ぜんまいばねを巻くことで[[エネルギー]]を貯蔵することができ、開放することで徐々にエネルギーに変換することができる。[[時計]]や[[おもちゃ]]などの動力として使われている。江戸時代には、[[鯨ひげ|くじらのひげ]]を使ったぜんまいが、[[からくり人形]]で使われていた。また、自動機器や[[電気]]が普及する中で[[エコロジー]]や[[サバイバル]]の面からも見直されており、省電力で長時間動く機器の[[発電]]用や、使用時に補助的な動力が必要な機器、スライド式の自動ドアへの転用、農業用水路を使った[[水力発電]]の発動機に転用した実験も行われている。<!--電池のいらないぜんまい式ラジオ、ぜんまい式ライトなども作られている。-->
 
時計などに用いられるS字に巻かれた発条ぜんまいばね、ばね全体にかかる応力を均等にして、弾性破断を防ぐために用いられている。
 
ぜんまいばねは板状の金属などその面方向に巻き込んだもので、その中心軸を巻き込むことで面に対する横方向の変化を与える。力を出すときはこれが伸びる方向に変形するから、軸を回転させることができる。
 
== 歴史 ==