「セベソ事故」の版間の差分

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=== 化学反応 ===
[[ファイル:Seveso reaction.PNG|500px|中央]]
事故が発生したB棟は、[[1,2,4,5-テトラクロロベンゼン]] (上図の1) に[[水酸化ナトリウム]]を反応させ([[芳香族求核置換反応]])、枯葉剤である[[2,4,5-トリクロロフェノール]] (TCP・上図の2) を製造していた。TCPは消毒薬である[[ヘキサクロロフェン]]の原料としても利用される。
 
通常時では、反応釜の上部で、1,2,4,5-テトラクロロベンゼンの一部を溶解させ、水酸化ナトリウムと反応させていた。生じる反応熱によってさらに原料が追加され、反応温度が上昇するシステムであった。通常のTCP生産時であっても、何らかの金属による[[ウルマン反応|ウルマン縮合]]、または単純な芳香環への求核攻撃により、[[ppm]]単位のTCDDが副生成物として混入していた。