「放射率」の版間の差分

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{{字引出典の明記|date=2013年5月1417日 () 0702:5801 (UTC)}}
'''放射率'''('''ほうしゃりつ'''、{{lang-en-short|emissivity}})は、物体が[[熱放射]]で放出する光のエネルギー([[放射輝度]])を、同温の[[黒体]]が放出する光([[黒体放射]])のエネルギーで割っを 1 としときの比である。0 以上 1 以下の値([[無次元量]])であり、物質により、また、光の波長により異なる。
 
[[キルヒホッフの法則 (放射エネルギー)|キルヒホッフの法則]]によると, 放射率εε[[吸収率α]]αは等しい:
:ε = α
ε=α
 
また, 、[[エネルギー保存則]]から, ある波長の光が物体に当たった時, 、[[反射率ρ, ]]ρ、[[透過率τ, ]]τ、吸収率ααの和は 1 になる:
:ρ + τ + α = 1
ρ+τ+α=1
 
もしも, 物体が十分に厚ければ, 透過率ττ 0 になる。すると,
:ρ + α = 1
ρ+α=1
となる。この式に, 上記のキルヒホッフの法則を使うと, ρ+ε=1, 従って,
:ρ = 1 - ε
ρ=1-ε
となる。すなわち, 放射率εεが大きければ反射率は小さい。放射率εがく、逆に小さければ反射率は大きい。このことから、光をなるべく反射するには、放射率の小さな素材で物体表面を覆えばよいということがわかる
このことから, 光をなるべく反射するには, 放射率の小さな素材で物体表面を覆えばよいということがわかる。
 
例えば, 消防士の着る[[耐熱服]]の表面が金属でコーティングされているのは, 金属の放射率が, 広範囲の波長において低い(反射率が高い)ためである。高温な物体から照射される熱放射を反射することにより, 消防士の体を高温から守るのである。
 
== 値の例 ==
各物質について、放射率εは以下の程度の値をとる。
 
*アルミニウム  0.02-0.1
*鉄(酸化面)  0.5-0.9
*ゴム      0.95
*セラミック   0.95
 
{{DEFAULTSORT:ほうしやりつ}}