以下は概観であり、詳細については各言語の関連項目を参照のこと。
* [[フランス語]]では'''アクサン・シルコンフレクス''' ('''<ref>{{lang-fr-short|accent circonflexe''') }}</ref>という。かつてこの符号が付加される母音の後ろに s があったか、重母音であったことを示す[[アクサン符号]]である。発音上は、'''â''', '''ê''', '''ô''' はそれぞれ {{IPA|ɑ}}, {{IPA|ɛ}}(èと同じ), [o] の音に確定するが、'''î''', '''û''' はアクサンのない i, u と発音上の区別はなく、単に同綴語を識別するだけの機能しかもたない。[[#関連項目]]にリンクのあるフランス語版の記事が詳しい。
* [[ポルトガル語]]では'''アセント・シルクンフレクソ''' ('''<ref>{{lang-pt-short|acento circunflexo''') }}</ref>といい、狭めの母音を表す。すなわち、[[アキュート・アクセント]]のá,é,ó が広めの母音を表す<ref>ただし、éに関しては、ém,énの綴りにおいてのみ、アクセントがあることだけを表し、広めの母音ではない。</ref>のに対し、'''â''', '''ê''', '''ô''' はそれぞれ {{IPA|ɐ}}, {{IPA|e}}, {{IPA|o}} のような音を表す。
* [[ベトナム語]]の正書法は[[クォック・グー]]と呼ばれるが、やはり '''â''', '''ê''', '''ô''' が使われ、その音価もポルトガル語にやや近い<ref>ちなみに、クォック・グーはフランス語、ポルトガル語、英語などの綴りを参考に、17世紀のフランス人宣教師[[アレクサンドル・ドゥ・ロード]]が考案したものである。</ref>。なお、クォック・グーにおいては、サーカムフレックスの上にさらに[[声調記号]]を上乗せして書くことになっている。
* [[ルーマニア語]]の '''î''' と '''â''' はどちらも同じ音で、スラブ語の影響を受けた中舌高母音を表す。
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