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{{Portal クラシック音楽}}
'''スラヴァ'''({{lang-ru|Слава}}、[[1964年]] - )は[[ベラルーシ]]出身の[[カウンターテナー]]である。
 
戸籍上の本名はヴャチェスラフ・カガンだが、[[レオニード・コーガン]]や[[オレグ・カガン]]の親類と誤解されることが多かったため母親の旧姓をつけて'''ヴャチェスラフ・カガン=パレイ'''({{lang-ru|Вячеслав Каган-Палей}})と名乗っている<ref name="limpert">{{Cite web|last=Лимперт|first=Полина|url=http://www.peoples.ru/art/music/stage/kagan-paley/|title=Вячеслав Каган-Палей: "Голос – выражает оттенки души"|language=ロシア語|accessdate=2008-12-14}}</ref>。日本ではもっぱら愛称の[[スラヴァ]]の名義を用いている。
 
現在は[[イスラエル]]国籍を取得し同地を拠点に活動している。
 
== 略歴 ==
ベラルーシの[[ホメリ]]に生まれた。はじめ{{仮リンク|ベラルーシ立音楽院|en|Belarusian State Academy of Music}}で[[ヴァイオリン]]を学んだが、やがて[[声楽]]の才能を見出され歌手に転じ、ベラルーシ・アカデミック・カペラで歌い始めた。1987年に[[サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団|レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団]]との共演で[[ロベルト・シューマン|シューマン]]「[[レクイエム (シューマン)|レクイエム]]」の[[ソプラノ]]パートを歌いソリストとしてデビューした。
 
その後活動の拠点を移した[[モスクワ]]では[[プーシキン美術館]]館長のイリーナ・アントノヴァに紹介され、彼女の招待によりピアニストの[[スヴャトスラフ・リヒテル]]の主催する音楽祭「12月の夕べ」に参加した<ref name="limpert" />。また指揮者の[[レナード・バーンスタイン]]の知遇を得て共演の計画も立てられたが、これはバーンスタインが亡くなったために実現しなかった。
 
それからまもなく彼は[[ロンドン]]に留学し、[[ギルドホール音楽演劇学校]]で4年間学んだ。在籍中の1992年3月には同校の公演による[[ベンジャミン・ブリテン]]のオペラ『[[夏の夜の夢 (ブリテン)|夏の夜の夢]]』に[[ベロン|オベロン]]役で出演し、オペラ歌手としてデビューした。1998年には[[リヨン国立オペラ]]で[[エトヴェシュ・ペーテル]]のオペラ『三人姉妹』のマーシャ役を世界初演した。リサイタルの開催地は世界各地に及び、特にピアニストの[[ボリス・ベレゾフスキー (ピアニスト)|ボリス・ベレゾフスキー]]との共演を活発に行っている。
 
日本では1995年に『アヴェ・マリア』でアルバム・デビューした。同作はクラシックとしては異例の30万枚を超える大ヒットを記録した。翌1996年発売の2枚目のアルバム『ヴォカリーズ』も第11回[[日本ゴールドディスク大賞]]クラシック・アルバム部門を受賞するなど高い人気を獲得している。
 
== 音楽 ==
スラヴァ本人は自身の声域を「男声アルト」({{lang-ru|мужской альт}})と称している<ref>{{Cite web|url=http://www.hbf.lv/index.php?1&610&view=artist&artist_id=102|title=Мужской альт|language=ロシア語|accessdate=2008-12-14}}</ref>。その美声は『[[タイムズ]]』紙に「声のダイヤモンド」と讃えられた。
 
アルバム『アヴェ・マリア』のヒットは最初のトラックとして収録された[[ジュリオ・カッチーニ]]の「アヴェ・マリア」を広く音楽ファンの間に知らしめることとなった<ref>ただしこの作品はカッチーニの真作ではないとする見解が今日では有力である。</ref>。伴奏に[[シンセサイザー]]を用いたり、映画音楽や[[ミュージカル]]の楽曲を取り上げるなど、[[クラシック音楽]]の枠にとらわれない幅広い音楽性の持ち主でもある。
 
== 脚注 ==
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{{DEFAULTSORT:すらうあ}}
[[Category:カウンターテナー歌手]]
[[Category:ベラルーシの人物歌手]]
[[Category:イスラエルの歌手]]
[[Category:1964年生]]