「アッシリア」の版間の差分

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'''[[#初期アッシリア時代|初期アッシリア時代]]'''は、基本的に文字史料の無い時代である。主に[[土器]]の[[様式]]の変化によって更に細かく区分されるが、政治史の復元はほぼ不可能と言って良い。末期になると僅かに、[[シュメール語]]やアッカド語による文字史料が現れる。後世のアッシリア社会の原型は、この頃既に形成されていたと考えられる。
 
'''[[#古アッシリア時代|古アッシリア時代]]'''は、アッシリア語が古アッシリア語と呼ばれる形であった時代で、主に[[紀元前2千年紀|紀元前1950年]]頃から[[紀元前2千年紀|紀元前15世紀]]頃までを指す。アッシリア商人や、[[シャムシ・アダド1世]]の台頭によって多くの文書史料が残り、アッシリアの政治史が初めて具体的に復元されうる時代である。便宜上[[アッシュール・ナディン・アヘ2世]]まで古アッシリア時代とされるが、イシュメ・ダガン1世以降のアッシリア史は史料の欠落によってほとんどわかっておらず、政治史的には別時代である。
 
'''[[#中アッシリア時代|中アッシリア時代]]'''は、アッシリア語が中アッシリア語と呼ばれる形に変化した時代で、[[紀元前14世紀]]初頭あたりから、[[紀元前10世紀]]の末頃までの時代を指す。アッシリアの君主達が、旧来の「アッシュールの副王」ではなく、「偉大な王、アッシリアの王」を称するなど、大国としてのアッシリアが台頭した時代である。