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Yamanosora (会話 | 投稿記録)
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[[画像:NAMA Machine d'Anticythère 1.jpg|thumb|200px|right|[[アンティキティラ島の機械]](紀元前150-100年頃)]]
[[Image:Astrolabium.jpg|thumb|100px|[[アストロラーベ]](1208年、ペルシア)]]
[[計算機]](計算機械)は、[[電子計算機]]よりはるか以前から存在する。[[そろばん]]([[アバカス]])や[[アナログコンピュータ]]のような計算を手助けする器具、ないし機械は古代から存在していた。「計算機械」とこんにち言われるような機械としては、最初の[[歯車式計算機]][[ヴィルヘルム・シッカート]]によって1623年に作られた<ref>{{cite web|author=Nigel Tout|title=Calculator Timeline|url=http://www.vintagecalculators.com/html/calculator_time-line.html|work=Vintage Calculator Web Museum|date=2006年|accessdate=2006-09-18}}</ref>。[[チャールズ・バベッジ]]は[[ヴィクトリア朝]]時代にプログラム可能な[[解析機関]]を設計した<ref>{{cite web | url=http://www.sciencemuseum.org.uk/on-line/babbage/index.asp | title=Science Museum - Introduction to Babbage | accessdate=2006-09-24}}</ref>。1890年には[[ハーマン・ホレリス]]の発明した[[パンチカードシステム]]が米国勢調査に初めて使用されている<ref>{{cite web | url=http://www.pattonhq.com/ibm.html | title=IBM Punch Cards in the U.S. Army | accessdate=2006-09-24}}</ref>。
 
1920年代以前、「コンピュータ」という言葉は仕事として計算を行う人を指していた。しかしこの時代に、現代に通じる[[計算機と理論的には同等の]]と[[計算理論モデル模型]]が考案されている。[[クルト・ゲーデル]]、[[アロンゾ・チャーチ]]、[[アラン・チューリング]]など、後に計算機科学と呼ばれるようになる分野の先駆者は、[[計算理論|計算可能性]]、すなわち(特別な前提知識や技能なしに)紙と鉛筆と命令書だけでどのようなものが計算できるか、に興味を抱いた。この研究は、一部には人間に付き物の間違いをすることなく自動的に計算を行う「計算する機械」を開発したいという欲求に基づくものであった。この重要な洞察は、あらゆる計算作業を(理論上)全て実行可能な汎用の計算システムを構築することを意味し、それまでの専用機械を汎用計算機の概念に一般化した。汎用計算機という概念の創造が現代の計算機科学を生み出したのである。
 
1940年代に入り、より新しくかつ強力な計算機が開発されるにつれて、「コンピュータ」という言葉は人間ではなくそういった機械を指す言葉となった。コンピュータが単なる数学的計算以外にも利用可能であることが明らかになると、計算機科学の領域は[[情報処理]]全般に関する学問となった。1960年代には計算機科学は独立した学問分野として確立され、計算機科学科の設立と学位認定が行われるようになった<ref name="Denning_cs_discipline">{{cite journal | last=Denning | first=P.J. | date=2000年 | title=Computer science:the discipline |url=http://www.idi.ntnu.no/emner/dif8916/denning.pdf | journal=Encyclopedia of Computer Science}}</ref>。実用的なコンピュータが利用可能になると、その様々な応用が下位領域を形成していった。