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'''鼻行類'''(びこうるい、[[架空]]の[[学名]]:'''Rhinogradentia'''、別名:'''ハナアルキ'''['''鼻歩き'''])は、[[動物学]][[論文]]の[[パロディ]]作品『鼻行類』(<small>[[#書籍としての『鼻行類』|本項の下段]]を参照</small>)に記載された[[架空の生物|想像上の生物]]である小獣の一群。
'''鼻行目''' (Rhinogradentia) に分類される[[哺乳類]]の一[[タクソン|分類群(タクソン)]]であり、[[1957年]]までは[[南太平洋]]の[[ハイアイアイ群島]]に生息していた。
 
{{注意|本項の記述の全ては[[奇書]]とされる『鼻行類』([[偽書#フィクションにおける来歴の虚偽|cf.]])に基づいている。あたかも事実であるかのような文体に徹しているが、その形式自体が本書が持つ趣旨の忠実な再現となっている。解説される内容は、生息地や著者なども含めて'''全くの[[フィクション]]'''であり、すなわち、本項で解説されるのは、「'''フィクションとして知られている'''鼻行類および『鼻行類』」である。}}
<center>'''[注意]'''</center>
本項の記述の全ては[[奇書]]とされる『鼻行類』([[偽書#フィクションにおける来歴の虚偽|cf.]])に基づいている。あたかも事実であるかのような文体に徹しているが、その形式自体が本書が持つ趣旨の忠実な再現となっている。解説される内容は、生息地や著者なども含めて'''全くの[[フィクション]]'''であり、すなわち、本項で解説されるのは、「'''フィクションとして知られている'''鼻行類および『鼻行類』」である。<!--「Wikipedia:フィクションを明確に区別」というルールが存在します。定義部の フィクションであることを示す記述を除去しないでください。-->
 
== 概要 ==
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|status = <span style="background-color: slateblue; color: yellow; border: 1px; ">絶滅 (EX)</span>
|地質時代 = [[中生代]][[白亜紀|白堊紀]]後期もしくは[[新生代]][[第三紀]]<!--当時の名称--> - [[第四紀]][[完新世]]([[1957年]])
|界 = <{{small>|(分類は発見当時のもの)</small>}}<br />[[動物|動物界]] [[w:Animal|Animalia]]
|門 = [[脊索動物|脊索動物門]] [[w:Chordate|Chordata]]
|亜門 = [[脊椎動物|脊椎動物亜門]] [[w:Vertebrate|Vertebrata]]
|綱 = [[哺乳類|哺乳綱]] [[w:Mammal|Mammalia]]
|目 = <{{small>|(架空)</small>}}'''鼻行目''' {{sname||Rhinogradentia}}
|学名 = <{{small>|(架空)</small>}}<br />'''Rhinogradentia'''<br /><{{small>|[[w:Harald Stümpke|Stümpke]], [[1961年|1961]]</small>}}
|和名 = '''鼻行目'''
|英名 = Snouters、Rhinogrades、Nasobames
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; 原鼻類
:もっとも原始的な鼻行類と考えられるムカシハナアルキ類の[[化石]]は、[[中生代]][[白亜紀]]後期もしくは[[新生代]][[第三紀]]のものとされる地層から産出されている。その姿はほぼ[[モグラ目|食虫類]]と同じで、鼻が特に発達しているが、摂食時のみ鼻で体を固定し、移動には四肢を用いる。
:* ムカシハナアルキ[[属 (分類学)|属]] ''genus Archirrhinos''  - 原始的な形態を留めるムカシハナアルキ科 (''familia'' Archirrhidae) に属する。ヘッケルムカシハナアルキ (''A. haeckelii'' ) は、原鼻類で唯一の現生種(1[[種 (分類学)|種]])として知られている(鼻行類発見当時)。
:
; 鼻歩類
:鼻腔内粘膜で地表に張り付き、あるいはそれで移動する。ハナススリハナアルキは例外的に原始形態をとどめるが、近縁なものと考えられている。
:* ナメクジハナアルキ属 ''genus Rhinolimacius''  - 粘液を分泌する鼻で[[カタツムリ]]のように移動する(画像参照:''R. conchicauda'' [http://nsm1.nsm.iup.edu/rgendron/plate03a.gif])。
:* ハナススリハナアルキ属 ''genus Emunctator''  - ツツハナアルキ科 (Rhinocolumnidae) 。鼻汁を垂らして[[水生]]動物を捕獲する。参考画像:[http://nsrex.hp.infoseek.co.jp/graph/hanasusuri.jpg]。
:* ミツオハナアルキ属 ''genus Dulcicauda''  - 鼻で固着生活を送り、尾から分泌される甘い蜜液で昆虫をおびき寄せて捕食する。キンカイショクミツオハナアルキ(''D. griseaurella''、画像参照:[http://vennarecci.free.fr/Rhinogrades/images/Page3/dulcicauda.gif])など。
:
; 管鼻類
:鼻が長く伸び、先端が開いている。水中生活で鼻を水面に伸ばして呼吸する。
:* ラッパハナアルキ属 ''genus Rhinostentor''  - [[漏斗]]状の鼻で水面からぶら下がって生活する。ミジンコラッパ ハナアルキ (''R. submersus'') など。
:
; 地鼻類
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; 跳鼻類
:鼻ははっきりした柄を持ち、足のようになる(鼻脚)。内部の[[軟骨]]が強く発達し、途中に[[関節]]がある。その先端は広がり、地表にこれをつける。
:* トビハナアルキ属 ''genus Hopsorrinus''  - 骨格と筋肉の発達した鼻脚で[[跳躍]]して移動する。トビハナアルキ (''H. aureus'' ) など。
:* ダンボハナアルキ属 ''genus Otopteryx''  - トビハナアルキ科 (''familia'' Hopsorrhinidae) に属す。巨大な[[耳]]を使って[[飛翔]]する。
 
=== 多鼻類 ===
; 四鼻類
:鼻は4つ、それを足のように使って歩行する。
:* ナゾベーム属 ''genus Nasobema''  - ナゾベーム科(''familia'' Nasobemidae) に属する代表的なハナアルキ。4本の鼻で移動する。比較的知られている種にモルゲンシュテルンオオナゾベーム (''N. lyicum'') がある。
:* オニハナアルキ属 - ナゾベーム属を捕食する。
:
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:* イカモドキ属 - 穴の中から6本の鼻を伸ばして昆虫を捕食する。
:* ハナモドキ属 - 長大な尾で直立し、[[花]]に[[擬態]]した鼻で昆虫を捕食する。
:* マンモスハナアルキ ''Mamontops ursulus''  - 最大1.3mに達する大型種。4本の鼻で歩き、2本の鼻で植物を引き抜いて食べる。
:
; 長吻類
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== 関連作品 ==
* [[柴田昌弘]] 『ミッシングアイランズ』 [[朝日ソノラマ]]、2005年2月。ISBN 4-257-72274-6。1988年花ゆめEPO7月号[[白泉社]]、初出。単行本1989年6月初版。[[白泉社]]
*:* ハイアイアイ群島を舞台としたSF漫画。
* [[菊池たけし]]  『紅き月の巫女』  [[エンターブレイン]]、2003年12月。 ISBN 4-7577-1637-0
*:*ハイアイアイ群島を舞台のひとつとしたTRPGリプレイ。
 
== 関連項目 ==