「イデア」の版間の差分

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まず、ギリシャ語の語彙体系について若干説明しておくと、ギリシャ語では、見るideo系統の用語としては、ideinとeidoがあった。
「イデア」という言葉は「見る」という意味の動詞「idein」に由来していて、もともとは「見られるもの」のこと、つまりものの「姿」や「形」を意味している<ref>岩波『哲学・思想事典』</ref>。
eido の過去形 eidon に由来する「eidos エイドス」という言葉のほうは「形」とか「図形」という意味でごく普通に用いられる言葉であった<ref>『哲学 キーワード事典』p.49</ref><ref>「イデア」や「エイドス」が哲学用語として固定化されたのは、アリストテレス以降のことで、プラトン自身は専門用語として統一的に使用しているわけではない(『世界百科事典』)、とも説明されている。</ref>。
 
プラトンにおいては、エイドスとイデアは使い分けられており、イデアに特殊な意味が与えられた<ref>『哲学 キーワード事典』p.49</ref>。
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つまり、真の認識とは「想起」(アナムネーシス)にほかならない、と言うのである<ref>『哲学 キーワード事典』p.50</ref>。
 
想起説が導入されることでプラトンの哲学は、劇的な展開をとげ、強固な二元論の立場となった。そしてphilosophia(=[[哲学|愛知]])とは「死の練習」なのであり、真の philosopher(愛知者)は、できるかぎりその魂を身体から分離開放し、魂が純粋に魂自体においてあるように努力する者だとした。この愛知者の魂の知の対象が「イデア」である。
 
イデアは、それぞれの存在が「何であるか」ということに比較して、「まさにそれであるところのそのもの」を意味する。
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== 近世 ==
イデアという語は、英語 idea, ドイツ語イデー Idee であるが、近世においては、プラトンとは違った近世哲学独自の解釈を与えられることになり、「アイディア」「イデー」と聞いて現代人がまず思い浮かべる用法が現れた。<ref>『世界大百科事典』「イデア」</ref>
 
== 文献 ==