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== 経過 ==
=== ITバブル景気の崩壊と景気悪化の深刻化 ===
2000年3月頃から、日本におけるITバブル景気の崩壊が始まった。米国でも同時期をピークに株価指数は下がり始めていた。そのような中で、[[速水優]]日銀総裁によるゼロ金利政策の解除が重なり、日本経済の後退は拍車を掛けた。2001年9月には、1998年に導入が決まった時価会計が本格的に始まり、株価が下落するたびに、大手金融機関は含み損を拡大させていった。このことから、2005年に開始される[[減損会計]]の延期を求める声も出てきた。<br/>また、金融機関は自己資本比率規制により一定水準を下回ると、業務が制限もしくは停止してしまう。このことが更なる評価損や融資の焦げ付きの懸念を増大させ、金融機関による貸し渋りを発生させ、余計に景気を悪化させていった。
 
そして、2003年4月には日経平均株価が当時のバブル後最安値7607円をつけた。結果、金融機関は数兆円規模の損失が生じたとされる。さらに、2002年には上場企業の倒産が史上最悪の29件となり<ref>Garbagenews.com 今年倒産した上場企業をグラフ化してみる(2008年最終版)[http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/12/2008_12.html]</ref>、2003年には就職率も史上最低の55.1%を記録した([[就職氷河期]])。