「ヴァイオリン属」の版間の差分

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| 5管編成 || 20型 || 20人 || 18人 || 16人 || 14人 || 10人 || 10:9:8:7:5
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オーケストラや[[弦楽合奏]]では、弦楽器の各パートの人数を、隣同士に位置して譜面台を共有する2人を組にした「[[プルト]]」(ドイツ語:譜面台〔Notenpult〕]より)という単位で表現することが一般的で、各パートの人数が偶数(2の倍数)で配されている理由は、プルトに起因している。各パートの人数を2で割った数がプルト数となる。プルト数はあくまで目安であり、管楽器・打楽器や独奏楽器などとのバランス、作曲された、また演奏される時代の流行、各地域や団体の習慣、さらには[[作曲家]]、演奏者、[[指揮者]]の意図や好みなどで編成はさまざまに変えられる。例えば、[[ドビュッシー]]による3管編成管弦楽曲「[[海 (ドビュッシー)|海 - 管弦楽のための3つの交響的素描]]」のスコアから、チェロdivisi記載において16人、チェロがdivisiの指定となっから16人を想定していることが理解されるが、これは「[[弦五部]]」全員の人数の多さを示す材料となるのか、それともチェロだけの比重が特別である特異な編成を意味するのか、明確な答えは得られていない。また[[ドイツ]]や[[オーストリア]]では低弦(低音域を担当する弦楽器:チェロ、コントラバス)を増強した編成重厚な和声的音響とら好まれることが多い。和声的音響の傾向は、例えば、ピアノ曲における和音構成音の配分や、バス音域の使い方において、ドイツ系では重厚に書かれており、フランス系では軽妙に書かれている嗜好の違いがあるが、オーケストレーション中におけるファゴットの扱いや振る舞いだけでなく、そこで求められるファゴットの楽器においても、フランス系で使われる柔和なバッソンい深いドイツ系ファゴットとは全く異なる楽器とみなさているように、弦楽器の人数配分も、音楽の趣向によって求められる音響に従って一律のものではないと言える。
 
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