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'''ヴィーカンタス''' (洗礼名アレクサンドラス; {{lang-pl|Wigunt}}; [[1392年]][[6月28日]]没)は、[[ケルナヴェ]]公<ref name=edv/>で、[[リトアニア大公国|リトアニア]][[リトアニアの統治者の一覧|大公]][[アルギルダス]]([[1345年]]–[[1377年]])とその2番目の妻[[:ru: Иулиания Александровна|ユリアナ・トヴェルスカ]]の息子。
 
[[1385年]]にヴィーカンタスは[[クレヴォ合同]]に調印することで長兄の[[ヴワディスワフ2世 (ポーランド王)|ヨガイラ]] を支援している。[[1386年]]に''アレクサンドラス''の洗礼名を授かり、[[1390年]]には[[ヴワディスワフ・オポルチク]]の娘ヤドヴィガと結婚している<ref name=edv/>。[[シュラフタ|ポーランド貴族]]は、ヴワディスワフ・オポルチクが[[ポーランド王国|ポーランド]]と[[ドイツ騎士団]]との間で所有権を巡って争っている[[:pl:Ziemia dobrzyńska|ドブジンの地]]が持参金としてヴィーガンタスに下賜されることを期待していた<ref name=u206/>。ドブジンの代わりとしてヴィーガンタスはヨガイラから[[:pl: Kujawy|クヤヴィ]]の地を受け取った。[[1388年]]にはドイツ騎士団に対するポーランドの武力闘争を支持し、[[リトアニアの内戦 (1389年-1392年) |1389年から1392年までのリトアニア内戦]]では[[ヴィータウタス]]と戦っているヨガイラを支持した<ref name=edv/>。ヴィーガンタスは人気のないリトアニア大公[[スキルガイラ]]の代わりとして見做され、スキルガイラかヴィータウタスに[[毒#利用|毒殺]]されたのではないかとの[[噂]]が流れた<ref name=u203/>。その遺体は[[1390年]]に[[内戦]]で死んだ[[カリガイラ]]とともに[[:lt: Vilniaus Šv. Stanislovo ir Šv. Vladislovo arkikatedra bazilika|ヴィリニュス大聖堂]]に埋葬された<ref name=cathedral/>。
 
ヴィーガンタスを異母兄[[アンドリュス・アルギルダイティス]]と混同してはいけない(両人は[[15世紀]]の[[ヤン・ドゥウゴシュ]]の年代記ではヴィーガンタスと混同され、ヴィグント・アンドレイと言及されている<ref name=lea/>)。カジミェシュ・スタンドニキは[[1867年]]に出版した『Bracia Władysława-Jagiełły Olgierdowicza』でヴィーガンタスとその兄弟[[フィオドラス・アルギルダイティス|フィオドラス]]は同一人物との説を提唱しているが、この説は否定されている<ref name=avi/>。