「BGM (YMOのアルバム)」の版間の差分

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* 初期の『[[ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー]]』などに比較すると、収録曲全体がおとなしく暗めのイメージを持つため、爆発的セールスこそなかったが、リーダーの[[細野晴臣]]をして「たくさん売れた後だからこそやりたいことができたアルバム」と言わしめた{{要出典|date=2013-6}}作品。きらびやかなテクノポップから一転し、イギリスのニューウェーブや[[現代音楽]]との強い共振関係が認められる。
* {{要出典範囲|YMO結成当初は覆面バンドとして進めたかったが|date=2013-6}}、前作であまりにも売れすぎ、世間からは個人のキャラクターをさらに求められた。{{要検証範囲|そのため、このアルバム以降、個人の顔と音楽性を前面に出すこととなった|date<ref name=2013-6}}"bible">『[[テクノ・バイブル]]』ブックレットより</ref>
* 10曲中、8曲が約4分30秒、残り2曲が5分20秒と、演奏時間が統一されている。この演奏時間はジョン・ケージの有名な[[4分33秒]]と符合するが、細野自身は「すべて無意識でやっていた」と発言している<ref name="SONY">ソニー・ミュージックハウス版ブックレットより</ref>。
* ジャケットデザインは[[奥村靫正]]である。裏ジャケットは[[FROM TOKIO TO TOKYO|1980年のワールドツアー]]における機材リストである(手書きで「'80 World Tour」と書かれている)。
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* アルバムのタイトルは細野が決めた。これは「危険なので距離を置いてBGMのように聴いてくれ」という意図があったという。また、高橋としては「YMOの曲はまるで[[:en:Elevator music|Muzak]](≒BGM)のようだ」と批評した海外の音楽評論家への意趣返しの意図があったという<ref name="SONY" />。また、冗談で「Beautiful Grotesque Music」の略とコメントしたこともある{{要出典|date=2013-6}}。
* 坂本は心身ともに不調であったことと細野の進め方に対する反発から、レコーディング日にスタジオに行かないなど、意識的にサボることがあったことを{{要出典範囲|後日語っている。細野の「[[千のナイフ]](坂本の曲)みたいな曲作ってよ」というリクエストに「そんなら千のナイフ入れてやれ」と過激なアレンジのキーボードソロにしてそのまま入れた|date=2013-6}}。また、既にシングル用に作ってあった「ハッピー・エンド」を{{要検証範囲|わざと|date=2013-6}}換骨奪胎したようなアレンジにして提供したりした。純粋な新曲は「音楽の計画」わずか1曲の提供だった。
* 細野はYMOのベストと思われるアルバムとして、古くならない音と歌詞の内容の良さから『BGM』を挙げている<ref name="bible">『[[テクノ・バイブル]]』ブックレット</ref>。
* また高橋も、他のアルバムの中で自分たちが言いたいことを初めて歌詞で表現したこと、歌詞に一番こだわったこと、言葉とサウンドがうまく合体していることから『BGM』をベストアルバムと評価している<ref name="compact">「コンパクトYMO」より。</ref>。
* このアルバムのために制作費500万円でテレビCMが作成された。細野が老人、高橋が警察官、坂本が看護師の姿で、ニュースキャスターとして[[スネークマンショー]]の[[伊武雅刀]]が出演している。放送当時、音楽アルバムのためにテレビCMが作成されることは非常に珍しいことであった{{要出典|date=2013-6}}。特典ポスターもこのCMと同様の扮装で撮影されている。