「ミウラ折り」の版間の差分

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== 考案の過程 ==
[[ファイル:PCCP shell.jpg|thumb|PCCPシェル]]
ロケットや飛行機の胴体のような薄肉の円筒を長さ方向に圧縮して潰すと、「概不伸張有限変形」で座屈する<ref>吉村慶丸「圓筒殼の軸壓縮力による挫屈機構」東京大學理工學研究所報告 Vol. 5, No. 5, pp. 179~198 {{NAID|110001136083}}</ref>。そのような[[可展面]]の変形パターンを「吉村パターン」という<ref name="imo">http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.258/shochu.html</ref>。[[三浦公亮]]はこれの研究からミウラ折りを考案した<ref name="athome">http://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000001014_01.html</ref>。
 
また、三浦は円筒構造を、ふつうの曲面(線織面である円筒面)ではなく、平面に吉村パターンによる折りを入れた面で構成することに利点があることに気付き「PCCPシェル」を考案した<ref>Miura, K. (1970) Proposition of pseudo-cylindrical concave polyhedral shells, ''IASS Symposium on Folded Plates and Prismatic Structures'', Wien.</ref>。これも最初の座屈の論文から無慮50年を経て、飲料缶に応用され広く身近になっている<ref name="imo"/>。(なお、こういった他の可展面についても「ミウラ折り」と言及されていることがある)