「ベアボーンキット」の版間の差分

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まず、小型パソコン全般に言えることではあるものの、コンパクトさと高い拡張性を両立させているモデルは少数派である。選択できるCPUやメモリーの範囲が一般のマザーボードより少なかったり、ハードディスクも台数の制限がある場合が多い。また、デスクトップ型でも超小型のものの場合には、ハードディスクやメモリについて小型のノートパソコン向けのものを使用する設計であることも珍しくない。その為、概して組立て前のパーツの調達段階での事前の確認が必要である。また、拡張用のカードを装着可能であっても、幅の小さいロープロファイルタイプに限定される場合がある。
 
また、デスクトップ向けでもスリム型や小型のベアボーンでは、電源ユニットの能力もハイパワーの物は少ない上に小型化などの都合でキットやケースに合わせて作られた専用設計品である事が多く、この場合には一般的に市販されているATX電源やSFX電源への交換ができず、全体の消費電力の合計を常に勘案しながらパーツを選択しなければならない、さらに言えば電源ユニットの性能にパーツ選択が左右され時に妥協を余儀なくされるという問題がある。この電源の給電能力がネックとなり、ハイパフォーマンスのパソコンを製作する事が現実的に見て不可能なベアボーンも多い。また、これも小型パソコンにも通じることであるが、小型のベアボーンキットにハイパワーのパーツを組み込めたとしても、今度は往々にして[[オーバーヒート]]や放熱、冷却ファンの動作音の問題など、ケース内部の熱処理にまつわる問題が付きまとうこととなる。だが、特に小型のベアボーンではヒートシンクなどの冷却系パーツも必要最小限の大きさで設計された専用品が用いられていることが多く、吸排気用のファン以外は概して市販されているものに交換することが困難であり、吸排気用ファンも高性能の物に交換した場合、高速度と引き換えに動作音が大きくなるというジレンマを抱えることになる。
 
特に電源ユニットが専用設計の小型ベアボーンを使って自作する場合、電源ユニットの故障時についても同サイズの代替品の確保が簡単にできなかったり、輸入代理店が修理部材扱いで販売していても高価であったりするなどして、結局、メーカー保証が切れた状況で故障し有償修理となる場合、ケース自体を交換する必要に迫られる、あるいはベアボーン自体を交換したほうが安上がりとなってしまう事も少なくない。