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{{Otheruses|実在した2月30日|過去の日本に存在した日付|2月30日 (旧暦)|架空の日付|架空の日付#2月30日}}
 
[[ファイル:Feb1712.jpg|thumb|right|300px|スウェーデン暦1712年2月30日(右ページ左下)]]
 
'''2月30日'''(にがつさんじゅうにち)は、[[ユリウス暦]]およびその流れを汲む[[グレゴリウス暦]]、[[修正ユリウス暦]]、[[ルーミー暦]]などには現れない[[日付]]である。
 
しかし、それ以外の[[暦]]に視野を広げると、2月30日は決して珍しい日付ではない。ただし、他の暦の多くでは[[月 (暦)|月]]の名が異なるため、それらは月を名前で呼ぶ西洋の文献では「フェブラリー30日」とは扱われない。なおここでは便宜上、{{lang|en|february}} と同語源の各国語を「フェブラリー」と記する。
 
== フェブラリー30日 ==
「フェブラリー30日」は、記録の乏しい古代は別にして、近代に3回だけ現れた。たとえば、[[スウェーデン暦|スウェーデン独自暦]]では年始から61日目にあたり、年末まであと306日あった。
 
=== 初期ユリウス暦(疑わしい) ===
[[13世紀]]の[[天文学者|天文]]・[[暦学者]][[ヨハネス・ド・サクロボスコ]]は、[[古代ローマ]]の[[紀元前44年]]から[[紀元前8年]]までには、普通に2月30日が存在したと主張した。しかしこれを裏付ける[[紀元前1世紀]]当時の記述はない(詳細は[[ユリウス暦]]を参照のこと)。
 
=== スウェーデン暦 ===
「2月30日」がグレゴリオ暦の交付後、最初に現れたのは[[スウェーデン]](当時スウェーデン領だった[[フィンランド]]の一部も含む)だった。17世紀、[[ユリウス暦]]を使用していたスウェーデンは、グレゴリオ暦への改暦を計画した。当時、グレゴリオ暦の日付は、ユリウス暦よりも約11日進んでいた。これを解消するには、たとえば1月1日の翌日を1月13日にするなどの大きな改変が必要になる。しかしスウェーデンは、[[閏年]]を間引いて少しずつグレゴリオ暦と同じ日付に近づけようと計画した。
 
具体的には、ユリウス暦では閏年だった[[1700年]]を平年にし、次の[[1704年]]、[[1708年]]と、[[1740年]]まで40年間に渡ってすべての閏年を平年にして、ちょうどグレゴリオ暦と同じ日付にする。こうしてまず[[1700年]]は平年とされたが、[[1704年]]、[[1708年]]は計画に反して閏年となってしまった。この結果、スウェーデンは、ユリウス暦ともグレゴリオ暦とも違う日付を刻む国になってしまった。
 
世界中どこの国とも日付がかみ合わず、大変に不便であったので、[[1712年]]に、とりあえず日付をユリウス暦と同じに戻すため、2月に2日の[[閏日]]が挿入された。このためこの年の2月末日は2月30日となった。この[[スウェーデン暦|スウェーデン独自暦]]1712年2月30日は、ユリウス暦では2月29日、グレゴリオ暦では3月11日に当たる。そして翌日は、スウェーデン独自暦でもユリウス暦でも日付は3月1日になった。スウェーデンのグレゴリオ暦への改暦は、結局、[[1753年]]に行われた。
 
=== ソビエト連邦暦 ===
[[ソビエト連邦]]では[[1918年]]にグレゴリオ暦が導入された後、[[1929年]]に改暦が行われ、週5日制の[[ソビエト連邦暦]]が採用された。これは[[フランス革命暦]](後述)に倣った「月30日制導入」の意図があるとも見られ、実際に[[1930年]]には、全部の月の日数を30日とし、あまった5日(閏年は6日)はどの月にも属さない日として計上する「ソビエト革命暦」の導入をソ連政府の委員会が諮問した。これが採用されれば「2月30日」が登場する事になったが、政府は「グレゴリオ暦のままである他のヨーロッパ諸国と暦がかけ離れてしまう」事を理由にこれを退けた。結局、ソビエト連邦暦は[[1933年]]の週6日制化を経て[[1940年]]に廃止された。
 
=== 世界暦(非公式) ===
[[太陽暦]]の一種である[[世界暦]]にも、毎年2月30日が存在する。ただし、この暦は公式に施行されたことはない。
 
== フェブラリー以外の2月30日 ==
=== 太陽暦 ===
1年365日の1/12は30.4日で、30日を超える。そのため、30日未満の月はなくてもよく、2月がそうなる必然性はさらに低い。ユリウス暦の影響を受けずに成立した太陽暦では2月30日が存在することが多い。
 
[[イラン暦]]では、年の前半に31日の月をまとめており、2月(オルディーベヘシュト)は31日まである。
 
[[コプト暦]]の月は全て30日であり、2月(パオペ)も30日まである。
 
ただし全ての月が30日以上でも、[[フランス革命暦]]は月を番号で呼ばないため、そもそも2月がない。(2番目の月ブリュメールを2月と呼んでもよさそうだが、実際にはそう呼ぶことはない)
 
=== 太陰暦・太陰太陽暦 ===
[[太陰暦]]や[[太陰太陽暦]]では、月の日数は29日または30日であり、2月30日が現れうる。
 
[[中国暦]]や[[和暦]]では、月名と日数は無関係である。そのため、[[2月30日 (旧暦)|2月30日]]は毎年あるわけではないが他の月の30日と同程度には現れる。(厳密には、地球公転軌道の[[軌道離心率|離心率]]のせいで月により平均日数に少し差がある)
 
ただし太陰暦でも、[[ヒジュラ暦]]や[[ジャワ暦]]では奇数月は30日・偶数月は29日と決まっており、2月([[サファル]])は29日までしかない。1年の長さが1日増える[[閏年]]はあるが、ヒジュラ暦では閏年に1日増えるのは12月であり、2月は常に29日である。
 
== できごと ==
他の日付記事の「できごと」は、グレゴリオ暦(またはユリウス暦)に換算してその日付になる日に起こったことを述べている。しかし、ここではそれらと異なり、当時のその国の暦で2月30日となっていた(グレゴリオ暦では当然別の日付の)日に起こったことを述べているので注意。
 
*スウェーデン暦1712年 - スウェーデンでスウェーデン暦が廃止される。(スウェーデン暦最後の日)
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== 誕生日 ==
2月30日生まれの人名を追加しようとしている人へ
ここに追加できるのは、地球上に実在した日付の場合のみです。
架空の日付の2月30日に生まれた人物、例えばルーシー・マリア・ミソラやゲゲゲの鬼太郎等は書いてはいけません。revertの対象になりますので注意してください。詳しくはノートを参照してください。
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== 関連項目 ==
{{新暦365日|2|29|3|1|[[1月30日]]|[[3月30日]]|[[2月30日 (旧暦)|2月30日]]|0230|2|30}}
 
{{DEFAULTSORT:にかつさんしゆうにち}}
 
[[Category:2月|日30]]
[[Category:日付|*にかつさんしゆうにち]]
[[Category:スウェーデンの歴史]]
[[Category:ソビエト連邦の文化]]
[[Category:ヨーロッパの文化史]]
[[Category:1712年]]
[[Category:1930年]]
[[Category:1931年]]