「カルバニア物語」の版間の差分

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; タキオ・バスク
: タンタロットの傍系に当たるバスク領の領主。保守的な性格。女性であるエキューの爵位継承についてもかつては良く思っていなかった。次期タンタロット公爵の座を狙ってリアンダと政略結婚し、息子フランを儲けるも、タニアの女王即位によってエキューが爵位を継ぐ可能性が高まり挫折、リアンダと離婚後はフランの存在を無視していた。リアンダとの結婚前から酒場の女給だったアンヌと親密に付き合い、一男一女を儲けている。いくつかの出来事を経てエキューとのゆるやかな和解の後、現在はエキューの後見者として影に日向に彼女を補佐している。
: 生まれながらに領主の一族として生活してきたせいか、その時の感情の勢いに任せて発言し、失態を招くということがある。また買い物は下手で公爵夫人となるナタリーに売り込みをする際に買い物する時もホルグの女領主ニコールが協力してはじめて宣伝になったほど無骨かつ不器用な性格である。
: また空気を読まないし、他人にも無理なことを言ったりする。実際にメイド達に「きちんと働かないならおれはいつだって誰だって叩き出すからな!」と言い、さらに「それはお前も同じだぞ アンヌ!メイドにきちんと自分の役割をやらせるんだ」と言っているが、元々酒場の女給として使われる身分であったアンヌにそんな事ができるはずもなく、教科書や先輩の夫人など用意してアドバイスさせたりといった事もしていないのに怒りに任せてかなり無茶な事を新人領主夫人のアンヌに対して言っていた。
; フラン・バスク
: タキオとリアンダの息子。バスクの嫡子。生まれて間もなく母リアンダがタキオと離婚したため放置され、使用人のカフによって育てられた。丈夫で色つやがよく明るい性格。一見おとなしく従順に見えるが、芯は逞しい子。
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: タキオと政略結婚しフランを儲ける。しかしフランに愛情をかけず、カフに預け別居。後に正式に離婚。後年はハイゼン侯爵と連れ添うが、敢えて入籍せず愛人の立場となる。子供一人育てるのにどれほどの労力が必要となるのかカフに押し付けた当時はわからなかったようで、養育費は一切カフの家族に渡していなかった。それを後になって自覚したのか、ハイゼンに指摘されたのかは不明だがカフ、及び彼の家族に対してフランを押し付けたことに若干、罪悪感を感じるようになった模様。両親からの愛を受けられずにひねくれた性格に成長してもおかしくないのに、優しく明るく、まっすぐな性格の少年に成長したフランを見て、息子を大切に育ててくれたカフにとても感謝するようになり、若くして病死した後、遺産は遺言により全てカフに受け継がれた。
; アンヌ・バスク
: タキオの後妻。かつては酒場の女給だったところをタキオと知り合い、一人息子のアトスを設け、後にタキオの部下にしてフランの養い親のカフとその父ハルの力でめでたくバスクの領主夫人に。
: 自分達と同じ庶民であり、何の身分もない者に仕えたくないと、バスクの領主館で働くメイド長ジャンヌをはじめとする部下のメイド達からも徹底的に無視されるという一種のイジメを受けるが、それでも彼女達をクビにはせず、カルバニアに住むエキューの所で働くメイド達と入れ替えるという提案をするなどリアンダと違って常に周囲に気を配り、鈍感で空気を読まないタキオをサポートしていく優しく忍耐力のある夫人。
; アトス・バスク
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: タキオやフランといったバスクの領主一族が住む館のメイド長。非常にプライドが高く、視野が狭い。かつては酒場の女給だったアンヌをタキオと結婚して領主夫人となっても絶対に認めず、タキオに酒場の女を勧めたとして、カフと父のハルをも裏切り者扱いして敵視していた。さらに彼女とその部下のメイド達はアンヌとその息子アトスを徹底的に無視(アトスに関しては罵倒)していた。
: 後にそのことがタキオに発覚して、当然ながら領主夫人の言うことを聞かない部下のメイドはみんなクビにすると宣告された時は自業自得であるにもかかわらず被害者ぶって顔に手を当てて泣いていた(ちなみにそんなことがあっても、ジャンヌの部下のメイド達はアンヌを無視し続けた<カルバニア物語の11巻の169ページを参照>)
: 幸い優しいアンヌの計らいにより、公爵邸のメイド達の一部とジャンヌたちを入れ替えてみたらどうかという提案が起こり、カルバニアに転属。エキューの傍若無人ぶりに愛想を尽かして反省しているのでバスクに戻してほしいと、たまにアンヌ夫人に懇願しているが、都会の水に洗われ、年が経つごとに痩せて美しくなるジャンヌをアンヌはバスクに戻すつもりはないらしい。もちろん善意によるもので過去に受けたイジメを根に持っているわけではない。
; ハイゼン侯爵
: ゴルゴン織りの工場を領地にいくつか所有している。イギリス紳士のような堅物で、男尊女卑。リアンダのことは愛していた。その息子であるフランの将来も気にかけている。