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'''ダイニン''' (dynein) は、[[分子モーター]]の一種で、[[ATPアーゼ]] 活性を持ち加水分解して得られるエネルギーで[[微小管]]と作用上を運動する一群の[[タンパク質]]複合体である。
[[真核生物]]の[[鞭毛]]・[[繊毛]]の運動を生み出すタンパク質として同定され、た<ref>{{cite journal | author = Gibbons I. R | title = Studies on the protein components of cilia from tetrahymena pyriformis | journal = Proc Natl Acad Sci U S A | volume = 50 | pages = 1002-1010 | year = 1963 | pmid = 14082342 }}</ref>。これのダイニンは現在では、軸糸ダイニン (axonemal dynein) あるいは鞭毛ダイニン (flagellar dynein) と呼ばれる。また後に[[細胞]]内での様々な分子の移動に関わっている種類も存在することが明らかとなり、このクラスは細胞質ダイニン (cytoplasmic dynein) と呼ばれる。これまでで知られる全ての亜種が微小管のマイナス端方向に移動する。つまり、ダイニンは、鞭毛・繊毛内のintraflagellar transport(毛内輸送)では末端から細胞体に向けての逆行性輸送、細胞体内では[[中心体]]に向けた向心性輸送に関わる。鞭毛・繊毛内の軸糸ダイニンは、波打ち運動に関わる。
==ダイニンの構造==
==中間鎖・軽鎖==
ダイニン重鎖に強く結合している分子量150~10 kDaの分子種は中間鎖及び軽鎖と呼ばれる。これらのタンパク質はダイニンの構造タンパク質としての機能、あるいは細胞質ダイニンが輸送する分子との相互作用を担うと考えられている。
<references />
{{DEFAULTSORT:たいにん}}
[[Category:タンパク質]]
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