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| spouse = Monelle Valentin (m. 1931)<br>Nicole Lançon (1953-1987)
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'''ジャン・マリ・リュシアン・ピエール・アヌイ'''(Jean Marie Lucien Pierre Anouilh)は[[フランス]]出身の[[作家]]・[[脚本家]]・[[劇作家]]。[[パリ]]大学中退後に、[[ジャン・ジロドゥ|ジロドゥー]]に傾倒し劇作を志す。非常に多作であり、多様な戯曲を遺している。数多くの辛辣な喜劇作品や、他の作品は[[ソフォクレス]]の戯曲の現代的翻案である代表作『[[アンチゴーヌ]]』に見られるように劇的な調子を帯びている
アヌイは自らテーマによって自分の作品を分類した:例えば「薔薇色戯曲(Pièces roses)」と「黒色戯曲(Pièces noires)」のようにである。前者は『泥棒たちの晩餐会』(1938)に代表されるような喜劇集であり、後者は『ユリディス(Eurydice)』(1941)、『アンチゴーヌ(Antigone)』(1944)、あるいは『メデ(Médée)』(1946)のように、平凡な人々に囲まれた「英雄」たちを、しばしば神話に想を得て、重々しく描いた作品を収めている。
[[大戦|第二次世界大戦]]後には、劇中劇を扱った入れ子構造の作品(『芝居稽古あるいは罰せられた愛(La Répétition ou l'Amour puni)』(1947)、『鳩(Colombe)』(1951))を扱う「輝ける戯曲(Pièces brillantes)」、次いで『気の毒なビト(Pauvre Bitos ou le Dîner de têtes)』(1956)など諷刺喜劇を収めた『きしむ戯曲(Pièces grinçantes)』を発表した。同じ時期に、アヌイは『扮装劇(Pièces costumées)』において義務の名のもとに自己犠牲を果たした輝かしい人物たちを扱っている。例えば祖国に身を捧げた『ひばり(L'Alouette)』(1953) の[[ジャンヌ・ダルク]]や、神に身を捧げた『ベケットあるいは神の栄光(Becket ou l'Honneur de Dieu)』(1959)の[[トマス・ベケット]]のような人物たちだ。
劇作家は晩年まで滑稽と皮肉をおりまぜながら数多くの喜劇を書いた。
 
== 生涯 ==