「恒星船」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
6行目:
一口に「恒星間を航行する」方法と言っても、その方法や考え方は様々である。例えば有人宇宙船の場合は、その航行に要する時間的なスケールによってもその構造や機能は全く異なる。しかし、太陽系に最も近い恒星でさえ4[[光年]]あまり離れている以上、その長期にわたる航行には、快適な居住スペースが必須である。これは重力の無い、もしくは弱い環境下に人間が長時間おかれると、生体機能に支障をきたすためである。もちろん、寿命の問題や精神衛生面の問題もある。これらの問題をクリアするためには、現在の科学では実現不可能な複数の高いハードルが存在している。
 
これに比べて、無人の恒星間宇宙船の場合はもう少し単純だが、機械部品の磨耗や化学的・電気的な劣化もあって、太陽系外縁部に達するまでに数十年という速度で航行させる訳に行かできない。宇宙船の劣化が進んで機能しなくなれば、目的を果たせなくなり、内部の生命も維持することが出来なく[[スペースデブリ]]になるからである。このため、恒星間を飛行させるためには、速度的な制約がある。
 
なお現在の[[物理学]]の制限を脱し、[[エネルギー保存の法則|エネルギー保存則]]や[[運動量保存の法則|運動量保存則]]や[[光速]]<!--形而上学な文学的表現で脱線気味なので:(時空すなわち[[因果律]])-->を破ることも想像されてはおり、フィクション(特に[[サイエンス・フィクション]])の世界ではよく使われる。ただ、この辺りは忌憚なく言うと「物語を[[因果律]]を超えて成立させるための詭弁」の域にあり、既知の物理学の守備範囲外である(→[[超光速航法]])。