「気象通報式」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
リンク切れ消去
156行目:
==航空気象通報式==
航空気象通報式とは、各飛行場での気象観測状況をデータ化するときに使われる形式である。主な通報式として、定時飛行場実況気象通報式 (METAR)、特別飛行場実況気象通報式 (SPECI) 等がある。これ以外に、航空機からの観測で用いられるAIREP、AMDAR、予報を報じるTAF、ARFOR、ROFORがある。
 
===METAR/SPECI===
詳細は前述の通りであるが、すべての空港においてMETAR/SPECIが通報されるわけではない。後述のSCANしか報じられない空港や、何も報じられない空港もある。
 
METAR/SPECIには基本的な気象実況の他に、航空機の離着陸に必要な情報が付加できる。
 
METARの発表時間は国により異なる。<br>
日本の場合、基本的に毎時00分であるが、[[東京国際空港]]・[[成田国際空港]]・[[関西国際空港]]・[[中部国際空港]]・[[新千歳空港]]・[[福岡空港]]・[[那覇空港]]は毎時30分にも発表される。<br>
SPECIの通報しきい値は定期便や国際線の有無により異なることもある。
 
METAR/SPECIが通報される空港や、その時間・運用状況等はAIP(Aeronautical Information Publication)に記載されている。
 
===TAF(運航用飛行場予報気象通報式)===
164 ⟶ 173行目:
2008年11月5日以降は、予報期間が最大30時間まで拡張され、通報用のコードが一部改正された。日本および東南アジア地域では、有効期間12時間までのTAFは相次いで廃止され、一通のTAFに統一された。日本では、有効期間9時間までのTAF-Sと、9時間から27時間までのTAF-Lに分かれていたが、有効期間27時間までの通報式に統一された。
 
予報の有効期間は、地域や当該国によって異なる。アジア地域では27時間、ヨーロッパでは24-30時間など、予報期間が必ずしも日本と同じではない。発表時間も日本の場合、03時・09時・15時・21時UTCの6時間毎4回であるが、国により00時UTCからの6時間毎だったり、3時間毎だったりと異なっている
 
*TAFは、予報の対象とする空港が予め決められている。これは、基本的に国際線を前提としているためで、日本ではAIP(Aeronautical Information Publication)で報じる飛行場が定められている。同様に、地域航空協定などでも提示されて初めて、国際航空固定通信網を通じて配信される。従って、すべての空港にTAFが存在するわけではない。
*[http://weather.noaa.gov/cgi-bin/mgettaf.pl?cccc=VHHH/ 香港国際空港の飛行用飛行場予報(TAF)]
 
181 ⟶ 190行目:
 
===SCAN(航空気象観測所実況気象通報式)===
日本国内でのみ使用する通報式。気象庁の観測所ではなく、委託観測を行っている飛行場で報じられる形式である。コードの配列はMETAR/SPECIと同じ。国際交換の対象にならない。METAR/SPECIが報じられない、主に便数の少ない空港で用いられる。
 
===ROFOR(航空路予報気象通報式)===