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[[ファイル:Nagomi no Tou 01.jpg|thumb|right|200px180px|なごみの塔]]
'''なごみの塔'''(なごみのとう)は、[[沖縄県]][[八重山郡]][[竹富町]]字竹富([[竹富島]])にある。放送台として建立されたが、現在では[[展望台|展望塔]]として多くの観光客が足を運ぶ観光スポットである。[[2006年]](平成18年)[[3月27日]]に国の[[登録有形文化財]]に登録されている。
 
== 概要 ==
富島の玻座間西集落のほぼ中心にある赤山公園の中の高さ約6mの丘の上に築かれた[[鉄筋コンクリート構造]]の塔で、塔自体の高さは4.5m。頂上の展望台までは8段の階段が設けられているが、幅約45cm、奥行き約16cmで、段差が約35cmと高く、斜度が約60度もある急なもので、ひとりずつしか昇り降りすることはできない<ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-10861-storytopic-1.html 「階段怖い」でも改修できず 国有形文化財「なごみの塔」] 琉球新報、2006年2月6日</ref>。また、展望台部分も狭く、成人2人分程度のスペースしかない
 
[[1953年]](昭和28年)に西部落の有志によって買い取った赤山周辺が公園化された際に、西部落の住民総出で建てられた[[鉄筋コンクリート構造]]の塔で<ref>[http://www.y-mainichi.co.jp/news/3541/ 登録有形文化財に「なごみの塔」] 八重山毎日新聞、2006年1月21日</ref>、頂上の展望台までは8段の階段を上らなければならない。階段は、幅約45cm、奥行き約16cmで、段差が約35cmと高く、斜度が約60度もある急なもので、ひとりずつしか昇り降りすることはできない<ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-10861-storytopic-1.html 「階段怖い」でも改修できず 国有形文化財「なごみの塔」] 琉球新報、2006年2月6日</ref>。また、展望台部分も狭く、成人2人分程度のスペースしかない。
 
隆起[[珊瑚礁]]でできた全体が平坦な島の中で、最も高い場所のひとつであり(厳密な最高地点はンブフルとされる)、[[重要伝統的建造物群保存地区]]に選定された集落の[[沖縄赤瓦|赤瓦]]の家並みを一望する絶好の場所として観光名所となっている。
 
== 沿革 ==
[[1953年]](昭和28年)に西集落の有志によって買い取った赤山周辺が公園化された際に、西集落の住民総出で建てられた<ref>[http://www.y-mainichi.co.jp/news/3541/ 登録有形文化財に「なごみの塔」] 八重山毎日新聞、2006年1月21日</ref>。銘文によると、1953年6月25日建立<ref>{{PDFlink|[http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/issue/report/image/taketomi/taketomi4.pdf 竹富島における石碑・記念碑等の調査報告]}} 竹富島総合調査報告書、沖縄県立博物館・美術館、2012年3月30日</ref>。当初は、この台の上から、集落内に連絡事項を伝えるために用いられた。
 
なお、赤山は、[[平家の落人]]で、竹富島に流れ着いた赤山王の居城跡であるとの言い伝えがある<ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-14060-storytopic-64.html 西桟橋と「なごみの塔」] 琉球新報、2006年5月29日</ref>。