「ボイジャー1号」の版間の差分

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ボイジャー1号は太陽から約140億km(約95[[天文単位|AU]])の距離で[[ヘリオポーズ|末端衝撃波面]]を越え、太陽圏と星間空間の間の衝撃波領域である[[ヘリオポーズ|ヘリオシース]]に入ったと見られている。その後、ボイジャー1号がヘリオポーズを通過し、研究者が星間物質の状態を直接観測したデータを初めて得ることができた。
 
201120139月現在のボイジャー1号の距離では、探査機からの信号が[[ジェット推進研究所]]の管制センターに届くまでには13[[光速]]で17.40時間以上<ref>[http://www.heavens-above.com/SolarEscape.aspx?lat=0&lng=0&loc=Unspecified&alt=0&tz=CET Spacecraft escaping the Solar System]</ref>かかる。ボイジャー1号は[[双曲線軌道]]に乗り、太陽の[[宇宙速度#第三宇宙速度|脱出速度]]に達している。ボイジャー1号は[[パイオニア計画|パイオニア10号や11号]](共に運用終了)、姉妹機である[[ボイジャー2号]]とともに星間探査機へと役割を変えている。
 
ボイジャー1号の最初の目標は[[木星]]と[[土星]]及びそれらに付随する[[衛星]]と[[環 (天体)|環]]であった。2011年現在のミッションはヘリオポーズの検出と[[太陽風]]や[[星間物質]]の粒子観測である。2機のボイジャー探査機ではそれぞれ3個の[[原子力電池]]が電力を供給している。この発電装置は当初想定されていた寿命を大幅に超えて20112013年現在も稼動しており、[[2020年]]頃までは地球との通信を維持するのに十分な電力を供給できると期待されている。
 
ボイジャー1号は太陽系外に向かって飛行中、太陽風の速度が、それまでの時速112万kmから16万km以下に極端に落ちた。また太陽系外の星間物質(ガス)が検知された。これらからボイジャー1号が末端衝撃波面(Termination Shock)を通過していることが判明した。