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== 分類 ==
自閉症は症例が多彩であり、[[健常者]]から重度自閉症者までの間にははっきりとした境界はなく、[[虹]]のように境界が曖昧であるため、その多様性・連続性を表した概念図を'''[[自閉症スペクトラム]]'''や'''自閉症連続体'''(英:''Autistic Spectrum Disorder'')などと呼ぶ。
 
知的障害を伴う場合が多いが、知的能力(一般的にIQで判断される)が低くない自閉症のことを高機能自閉症と呼ぶことがある。また、知的能力の優劣に関わらず、一部の分野で驚異的な能力を有する場合もあり、その驚異的な能力を有する者を'''サヴァン症候群'''と呼ぶ。なお、「高機能自閉症」と「[[アスペルガー症候群]]」、「低機能自閉症」と「カナー症候群」は基本的には類似しており、臨床的には区別がつきにくい場合が多い(DSM-IV、ICD-10では[[言語障害]]がないものをアスペルガー症候群、言語障害があるものを自閉性障害、小児自閉症(カナー症候群)と分類する)。本記事では同一のものとして扱う。
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=== 高機能自閉症 ===
[[自閉症スペクトラム]]のうち、知的障害がないもの(一般的にはIQ70以上とされるが、ボーダーとされるIQ70~85を除いた、IQ85以上とする場合もある)を'''高機能自閉症(知的遅れのないカナータイプ)'''({{Lang-en-short|''High functioning Autism''}}、略称は、'''HA'''または'''HFA''')と呼ぶことがある。「高機能」というのは知能指数が高いという意味であるが、平均的な健常者より高いとは限らず、知的障害との境界域の場合もあれば、一部平均的な健常者をはるかに上回る場合もある。1980年代以降、急速に認知されてきた。
 
また定義的には高機能自閉症に当てはまるが自覚がない人も多く、無自覚な高機能自閉症対象者には個人の生まれ持った性格と認識されることも多い。