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'''新潮新書'''(しんちょうしんしょ)は、[[新潮社]]が発行する[[新書]]。キャッチコピーは「現代を知りたい大人のために 700円で充実の2時間」。[[2003年]]4月刊行開始。最初に刊行された10冊の内の『[[バカの壁]]』([[養老孟司]]著)は400万部を超える[[ベストセラー]]になった。
 
新潮社は[[新潮文庫]]と[[写真週刊誌]]『[[FOCUS|フォーカス]]』の売り上げが収益の大きな柱となっていた。しかし『フォーカス』が廃刊となり、新たな収入源を考えていたところ、『[[新書]]ブーム』に乗る形で新書を出すこととなった。内容は文庫の新レーベルとして企画され失敗した「新潮社Oh!文庫」を参考に、新潮文庫では扱わなかった柔らかいものが選ばれた。表紙の色に薄茶色が選ばれたのはそれまでの新書になかった色だからである<ref>[[佐野眞一]]『だれが「本」を殺すのか』(新潮文庫、2002年、上下巻)</ref>。多忙な執筆者の時間節約のためと、コンプセント(商品の売り、開発理念)が電車の往復時間で読める雑誌感覚の新書ゆえに、他の大手の新書よりもやや薄めで、『バカの壁』の他、[[麻生太郎]]『とてつもない日本』、[[与謝野馨]]『堂々たる政治』など多くが[[口述筆記|テープ起こし|口述筆記]]で著されている。
 
また、雑誌連載コラムをまとめたもの([[野口武彦]]の幕末シリーズなど)や、主著の副読本の形で、[[ドナルド・キーン]]『[[明治天皇]]をかたる』(主著は新潮文庫全4巻)などを出している。