「サルナシ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
自生、栽培 |
||
16行目:
}}
'''サルナシ'''(猿梨、学名:''Actinidia arguta'')は[[マタタビ科]][[マタタビ属]]の雌雄異株または雌雄雑居性のつる性落葉植物。別名:'''シラクチカズラ'''、'''シラクチヅル'''。果実は
== 分布 ==
日本、朝鮮半島、中国などに分布す
== 特徴 ==
花は白色で、[[果実]]は[[キウィフルーツ]]を無毛にしてかなり小さくしたような緑色の2~3cm程度のものに熟する。果実の味は[[キウィフルーツ]]に似ている
野生動物
== 利用 ==
[[画像:IyanoKazurabashi.jpg|240px|thumb|left|かずら橋]]▼
熟した果実は、[[果実酒]]などに使用したり、'''ミニキウイ'''(あるいは、'''キウイベリー'''、'''ベビーキウイ'''<ref name="kasei60_501">[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej/61/8/61_501/_article/-char/ja/ ベビーキウイ(サルナシ)果実の特性] 日本家政学会誌 Vol.61 (2010) No.8 p.501-504</ref>、'''デザートキウイ'''、'''カクテルキウイ'''など)と呼び、生食にも適するほか、ジュース・砂糖漬けなども商品化されている<ref>[http://ci.nii.ac.jp/naid/80016519030/ サルナシの搾汁と飲料加工] 東北農業研究 (56), 265-266, 2003-12-00</ref>。
ツルは直径約5cm、長さは50mにも伸びることがある。非常に丈夫で腐りにくいことから「祖谷の[[かずら橋]]」([[吊り橋]])の材料にも使用されている。また、水を吸い上げる能力が高く、蔓の中にも大量の樹液を含み、樹勢の強い時期に太い蔓を切ると大量の樹液が出てくる。山中で飲用水が不足した場合に用いられることもある<br clear="all" />。▼
▲ツルは直径約5cm、長さは50mにも伸びることがある。非常に丈夫で腐りにくいことから「祖谷の[[かずら橋]]」([[吊り橋]])の材料にも使用されている。また、水を吸い上げる能力が高く、蔓の中にも大量の樹液を含み、樹勢の強い時期に太い蔓を切ると大量の樹液が出てくる。山中で飲用水が不足した場合に用いられることもある
=== 食物アレルギー ===
キウィフルーツと同様な[[アレルギー]]症状を起こすことがある<ref name="kasei60_501"/>。
== 日本での栽培 ==
もともとの生育場所が高冷山間地であるため、山間地域での栽培が容易であると考えられ過疎対策として栽培される事多い。
栽培特性の向上や食味改善を目論んで自生株(野生種)からの選抜<ref>{{PDFlink|[http://to-noken.ac.affrc.go.jp/DB/DATA/054/054-163.pdf サルナシの自生系統の諸特性] 東北農業研究 (54), 163-164, 2001-12-00 }}</ref>や近縁種との交配による新品種が作出され、長野県、岐阜県、山形県、香川県などで栽培されている<ref name="shidai2924">[http://hdl.handle.net/10091/2924 長野県中南部に自生するサルナシ (Actinidia arguta (Sieb.et Zucc.) Planch. Ex Miq.) の果実形態と収量の系統間差異] 信州大学農学部AFC報告 7: 11-19 (2009)</ref><ref>{{PDFlink|[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010734874.pdf 山梨県森林総合研究所研究報告 26号,p.9-11,(2007-02)]}}</ref>。
== 参考画像 ==
46 ⟶ 54行目:
{{Commons|Actinidia arguta|サルナシ}}
[[キウィフルーツ]]
[[アレルギー]]
== 外部リンク ==
* [http://www.forest.rd.pref.gifu.lg.jp/rd/rinsan/0409gr.html サルナシってどんな植物?] 岐阜県森林科学研究所
* [http://
* [https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjshs1925/58/4/58_4_835/_article/-char/ja/ キウイフルーツ及び近縁種の染色体数] 園芸學會雜誌 Vol.58 (1989) No.4 P835-840
{{DEFAULTSORT:さるなし}}
|