「全日空の航空事故およびインシデント」の版間の差分

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=== 全日空機千歳空港着陸失敗事故 ===
[[1988年]][[1月18日]]、全日空779便  [[ロッキード L-1011]](JA8508)が千歳空港に夜間着陸の際に滑走路を見失い、滑走路接地後に再浮揚して滑走路幅の左側端に着地したが滑走路から右側に飛び出して停止した。機体下面やエンジン下部を損傷するなど中破した<ref>[http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=620 運輸安全委員会 航空事故]</ref>。
 
=== 全日空訓練機下地島離陸失敗事故 ===
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2011年9月6日、全日空140便([[エアーニッポン]]運航・ボーイング737-700、JA16AN、那覇→羽田)が、静岡県浜松市南方を飛行中、急降下をし、乗客乗員117名のうち客室乗務員2名が軽傷を負った。離席していた機長を操縦室に迎え入れるためにドアスイッチを操作するべきところ、副操縦士が誤ってラダートリムコントロールノブを操作したため、機体が異常姿勢となり、約6,300ft(約1,900m)降下したうえ制限速度を超過したと推定されている。運輸安全委員会は、当事故を重大インシデントと認定し原因は現在調査中である<ref>[http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2030 航空重大インシデント] - [[運輸安全委員会]]</ref>。
 
9月28日までの運輸安全委員会の調査により、この事故では機体が131.7度回転し、ほぼ背面飛行の状態で約1,900m急降下、事故前後での機首方向がほぼ逆方向になるほどの急激な挙動を取っていたことが判明した<ref>[http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110929ddm001040135000c.html 全日空機急降下:「ほぼ背面飛行」  加速度、制限値超え--運輸安全委解析] - 毎日新聞 2011年9月29日</ref>。これについて[[国土交通省]]は「この状況で姿勢を回復出来たのは偶然に過ぎない」としているが<ref>[http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-09-30_24120/ [全日空機背面飛行]見過ごせない重大事だ] - 沖縄タイムス 2011年9月30日</ref>、元ジャンボ機機長で航空評論家の[[小林宏之 (パイロット)|小林宏之]]は「冷静な対応で機体をたてなおした」と指摘している<ref name="sankei110929">[http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110929/dst11092907460005-n1.htm 「よく立て直せた」「不幸中の幸い」  全日空機トラブルは“間一髪”] - msn産経ニュース 2011年9月29日</ref>。
 
昼間であれば航空過密地域であるため他機と衝突する危険性もあり<ref name="mainichi20110929">[http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110929ddm041040141000c.html 全日空機急降下:背面飛行  機体「一時、制御不能」  翌日に把握、公表せず] - 毎日新聞 2011年9月29日</ref>、機体の速度は基準の1%、加速度は機体設計制限値を7%超えている<ref>[http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110929ddm001040135000c.html 全日空機急降下:「ほぼ背面飛行」  加速度、制限値超え--運輸安全委解析] - 毎日新聞 2011年9月29日</ref>重大なインシデントであった。このような急激な姿勢変動でも、加速度は機体の床面方向に加わっていたため、立っていた客室乗務員は転倒して軽傷を負ったものの、座っていた乗客は気が付かなかった可能性もあると指摘されている<ref name="sankei110929" />。
 
エアーニッポンと全日空は、事故翌日に異常な傾きについて把握していたが、その日の会見で「傾きの詳細はわからない」と発表を行っていた。全日空は、運輸安全委員会の調査中の事案のため説明できなかったとしている<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110929-OYT1T00187.htm 全日空、異常な傾きを翌日把握…隠蔽は否定] - 読売新聞 2011年9月29日</ref>。
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=== 全日空956便===
[[File:JA610A.JPG|thumb|当該機(JA610A)]]
[[2012年]][[6月20日]]午後1時23分頃、北京発の全日空956便(ボーイング767-300ER型、JA610A)が[[成田空港]]に着陸する際に大きな衝撃を受け、機体が1メートルほど変形した。運輸安全委員会は同日、航空事故調査官3人を派遣し、航空事故と認定し原因調査を開始した<ref>[http://jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012062000978 着陸時衝撃で機体ゆがむ=全日空機、けが人なし-成田空港]-時事通信 2012年6月20日</ref>。調査の結果、長さ9メートル、幅50センチにわたり胴体の変形がみられた<ref>[http://www.mlit.go.jp/jtsb/flash/JA610A_120620-120627.pdf 全日本空輸株式会社所属JA610AJA610A機体損傷事故調査の進捗状況] - 運輸安全委員会 平成24年6月27日</ref>。
この機体は修復、検査を経て[[2012年]][[12月19日]]に復帰、同年[[12月26日]]から主にアジア路線で運用が再開されている<ref>[http://www.ana.co.jp/topics/notice121214/index.html 【お知らせ】6月20日 956便に使用した航空機について] - 全日本空輸</ref>。
 
=== 全日空899便 ===
2012年12月8日22時16分頃、全日空899便(羽田→[[庄内空港|庄内]]、[[ボーイング737|ボーイング737-800]]、JA57AN)が、[[庄内空港]]に着陸しようとした際、滑走路(2000メートル)を約80メートルオーバーランして緑地帯で停止した<ref>[http://yamagata-np.jp/news/201212/09/kj_2012120900219.php 全日空機オーバーラン、けが人なし  庄内空港、雪が影響か] - 山形新聞 2012年12月9日</ref>。乗客161人・乗員6人にけがはなかった。庄内空港は大雪のため滑走路の除雪作業を行っており、影響で該当機は約1時間、上空で待機をしていた。除雪確認後の22時25分ごろ着陸、オーバーランした。同空港は事故直後から約16時間閉鎖された<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKA0064_Z01C12A2000000/ 重大インシデントに認定  全日空機のオーバーラン] - 日本経済新聞</ref>。運輸安全員会は重大インシデントと認定し、調査を進めている<ref>[http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2061 航空重大インシデント] 運輸安全委員会</ref>。
 
=== 全日空692便 ===
{{main|ボーイング787のバッテリー問題‎}}
2013年1月16日午前8時25分頃、全日空692便([[山口宇部空港|山口宇部]]→羽田、[[ボーイング787|ボーイング787-8]]、JA804A)が、香川県上空を飛行中にバッテリーの破損によって異臭がしたため、8時47分(JST)に[[高松空港]]に緊急着陸した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130116-OYT1T00225.htm 全日空787787型機、高松に緊急着陸…機体から煙] - 読売新聞 2013年1月16日</ref>。脱出シューターを利用したため、5人のけが人がでた<ref>[http://mainichi.jp/select/news/20130116k0000e040146000c.html 787787機:機内から煙、緊急着陸 5 5人けが  全日空] 毎日新聞 2013年1月16日</ref>。運輸安全委員会は重大インシデントとして調査を進めている<ref>[http://www.ana.co.jp/topics/notice130116/index_d.html 【お詫び】ANA692ANA692便の運航について] - 全日本空輸 2013年1月16日</ref>。
 
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
*『[[マッハの恐怖]]』[[柳田邦男]](著)[[文庫]] [[1986年]] [[新潮社]] ISBN 4101249059
*『続・マッハの恐怖』 柳田邦男(著)文庫 1986年 新潮社 ISBN 4101249067
 
== 関連項目 ==