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=== 除草剤 ===
[[1944年]]には最初の除草剤である[[2,4-D]](2,4PAともいう)が開発された。日本で除草剤が本格的に普及し始めたのは[[1950年代]]に入ってからである。除草剤の普及は、農村労力の都会への流入を可能にし、日本の[[工業化]]に貢献した。また過酷な労働からの開放は、農家の[[健康]]や[[余暇]]の拡大、兼業化による現金収入の増加など社会に大きな変革を与えた
 
[[1946年]]、[[アメリカ軍]]は日本の衛生状況の悪化を防ぐため、[[ノミ]]・[[シラミ]]・[[カ|蚊]]の[[防除]]を勧め、DDTなどを日本に広めた。
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== 日本の状況 ==
化学農薬の普及は、農村労力の都会への流入を可能にし、日本の[[工業化]]に貢献した。また過酷な労働からの開放は、農家の[[余暇]]の拡大、兼業化による現金収入の増加など社会に大きな変革を与えた。一方、健康や環境への悪影響など負の面も大きい。
 
[[農薬取締法]]により、農薬の製造者又は輸入者には[[登録]]の、販売者には[[届出]]の制度が設けられている。さらに[[毒物及び劇物取締法]]により[[毒物]]または[[劇物]]に該当する農薬の場合、別途それぞれに製造業、輸入業、農業用品目販売業の登録が必要となる。収穫後に用いる[[防かび剤]]などいわゆる「[[ポストハーベスト農薬]]」は、[[日本]]では農薬に入れず[[食品添加物]]として扱う。
 
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== 生物農薬 ==
{{Main|生物農薬}}
害虫の[[天敵]]や[[微生物]]を利用する場合を[[生物農薬]]という。[[生物的防除]]とも呼ばれる。生物農薬は化学農薬([[化学的防除]](化学農薬)に比べて毒性が低く、[[薬剤耐性]]の面でメリットつきにくいとしてあり普及しているが、害虫を全滅できないこと効果発揮が遅いなどの問題デメリットもある。
 
== 農薬の危険性と規制 ==
[[農薬]]は害虫や病原、雑草等の化学的防除を可能とする反面、[[殺虫剤]]や[[除草剤]]の散布による損失悪影響やコストを正しく認識することは、営農の[[効率性]]を高め、[[総合的病害虫管理]]を進める上で特に重要である。[[パラコート]]に代表されるように、一部の農薬はヒトに対して毒性を持つため、農業従事者に対する[[健康被害]]、農作物への残留農薬がしばしば問題となってきた。また、人畜、水産物や[[環境]]や[[生態系]]への悪影響なども指摘されてきた。このため、今日では農薬の使用について、[[農薬取締法]]や[[食品衛生法]]で規制を受ける。
 
現在日本で流通している農薬の90%以上は[[普通物]]でありというカテゴリに分類され、[[毒物]]や[[劇物]]に分類される農薬は年々その割合を低下している。また、[[2004年]]中における農薬中毒事故189件(死亡94件、中毒95件)のうち、156件は自他殺を目的としたものであり、[[誤飲]]・[[誤食]]や[[農薬散布]]に伴うものは33件(うち死亡2件)である。
 
=== 残留農薬 ===