「カップヌードル」の版間の差分

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[[ファイル:Cupnoodles seafood taste.jpg|thumb|right|<center>シーフードヌードル</center>]]
 
'''カップヌードル''' ({{lang-en|Cup Noodle}}) とは、[[日清食品|日清食品株式会社]]が[[1971年]]([[昭和]]46年)[[9月18日]]から[[発売]]している[[カップ麺]]の[[名称]]。『カップヌードル』は、[[日清食品ホールディングス|日清食品ホールディングス株式会社]]の[[登録商標]]である<ref>【商標登録番号】 第1251256号など。詳細は[http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl 特許電子図書館] にて「カップヌードル」の検索結果を参照。</ref> 。
 
== 概要 ==
[[ファイル:Cup Noodles ad -Times Square 02.jpg|thumb|2006年まで[[タイムズスクウェア (ニューヨーク州)|タイムズスクウェア]]に設置されていた看板]]
[[世界初]]のカップ麺とされる[[ロングセラー]]商品で<!--カップヌードルは世界初のカップ麺として今でもトップクラスの人気を維持している。-->、<!--時代とともに食の多様化によって様々な風味の商品や、「ミニ」や「BIG」などの異なる[[サイズ]]の商品も発売されている。-->[[]]とサイズが異なる各種製品が販売されているがカップに熱湯を注いで3分で食べられるタイプであり、扁平の細麺と粉末スープと[[フリーズドライ]]化された[[具材]]が入っている。
 
<!--具体性無し [[大量生産]]にあたっては、様々な工夫が凝らされている。のちに様々なメーカーから同種の食品が発売されたが、-->味別の販売数ランキング(2006年時点)は、第1位「[[カップヌードルしょう油|オリジナル(しょうゆ)]]」、第2位「[[シーフードヌードル|シーフード]]」、第3位「[[カップヌードル カレー|カレー]]」となっており、「オリジナル(しょうゆ)」は発売以来順位に変化がなく不動の首位を継続している<ref>[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091152061428.html 定番カップ麺“カップヌードル”の人気味を聞いてみた!:1] / [http://www.excite.co.jp/News/bit/00091152061428.html?_p=2 2] - [[エキサイト]] 2006年7月5日</ref>。
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2011年時点で世界80カ国で発売され、発売以降の累計販売数は310億食を突破した<ref>[http://job.rikunabi.com/2013/company/top/r136500053/ 日清食品グループ(日清食品株式会社)] - [[リクナビ]] 2011年12月1日</ref>。日本国内の累積販売数は2011年7月に200億食を超えた<ref>[http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=2567 〜国内カップヌードルブランド〜「200億食達成記念 カップヌードル」シリーズ3品 2012年2月27日(月)数量限定新発売] - 日清食品 2012年2月6日</ref>。
 
表記は、日本国内向けは「'''CUP NOODLE'''」で、日本国外では「'''CUP NOODLES'''」である。また、当初[[アメリカ合衆国|アメリカ]]で発売を開始した際には、'''CUP OF NOODLES'''の意味の「'''CUP O'NOODLES'''」の名称だった。1996年から2006年までの間、[[ニューヨーク]]の[[タイムズスクウェア (ニューヨーク州)|タイムズスクウェア]]に製品を模した巨大な[[看板]]が設置された。この看板はカップから[[湯気]]が出ており、[[カウントダウン]]ではカップから[[花火]]を打ち上げるという演出がなされた。
 
カップは、かつての[[発泡スチロール]]製であったが、次々に発生する問題により紙製となったり異なる加工法を採用するなど変化がある(後述)。
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=== 出発点 ===
元々は[[1966年]](昭和41年)に[[チキンラーメン]]の日本国外進出を目指してアメリカ人バイヤーに売り込んだ際、手近に[[]][[]]が無いこれらの人々が砕いたチキンラーメンを紙コップに入れ、これに熱湯を注いで[[フォーク (食器)|フォーク]]で食べていた事が[[ヒント]]になっているという。ラーメンが丼と箸という枷を逃れて日本国外進出するための戦略商品だった。なお当時の紙コップは[[蝋|ロウ]]を使った[[パラフィン紙]]を利用していたため、売り込みから戻った同社長はホテル内で試したが「紙コップ臭くて美味しく食べられなかった」と後に述べている。この事から後に『環境ホルモン報道問題』による影響から、他社のカップ麺容器が紙コップ製に置き換えられた時期でも、本製品のカップ素材は発泡スチロール製のまま長らく変更されなかった。
 
また、日本向け製品で用いられている[[アルミ箔]]と紙を貼り合わせた構造の密封性の高いフタは、安藤がアメリカから帰国する際の[[機内食]]で出された[[マカダミア|マカダミアナッツ]]の密封パックで使われていたものをヒントにしている。安藤はこのパックを開封したものに加え、未開封のものを別に1つもらって持ち帰り、容器の開発時の資料とした。その現物は今も日清食品で大切に保管されている。
 
=== 容器と構造 ===
発売当初より[[2008年]]([[平成]]20年)[[3月]]までは全商品[[発泡スチロール]]製の容器が採用されていた。
 
一部先行商品を除き、[[2008年]]([[平成]]20年)[[4月]]より環境保護の観点から、全商品発泡[[ポリエチレン]]断熱皮膜加工の紙製カップ(通称・エコカップ)へと切り替わっている。また、これまで包装フィルムに印字されていた[[賞味期限]]の年月日表記が容器の底に印字されるようになり、製造工場<ref>[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Nissin-foods_Kanto_factory.jpg 関東工場] ([[茨城県]][[取手市]])や下関工場([[山口県]][[下関市]])など、一部工場の[[煙突]]は当商品の容器を模した形状になっている。</ref>(例:'''関東工場製造'''、'''静岡工場製造'''、'''滋賀工場製造'''、'''下関工場製造'''、'''札幌日清製造''')の表記も付くようになった。
 
発売当初から長期間採用された[[発泡スチロール]]製の容器は乾燥麺をつめることにより容器自体の強度を上げたりと、梱包方法一つをとってもさまざまな工夫の積み重ねと試行錯誤の繰り返しにより決定された。麺は「[[瞬間油熱乾燥法]]」と呼ばれる方法で製造されている。一般の袋入り[[インスタントラーメン]]の麺は厚みが3mm程度であるのに対し、カップヌードルの麺はカップの形状に合わせた円錐台形であり、開発時にはなかなか麺全体に熱が行き渡らず苦心したという。